こないだの日曜はRIZIN観戦予定やったので、前日の土曜は何か血湧き肉躍る映画を!と思い、日付変わってから夜中2時まで『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を大画面で観た。結果、血湧き肉躍った。
シリーズの他作品は知らんけど、数年前から会社の先輩にずっと観ろと言われてた作品。つい最近まで、本や映画は鑑賞後に己の日常に如何にフィードバックできるか、そういう価値観で摂取するもんやという基準で選んでた。だから本作のように瞬間瞬間の自分の気持ちをぶち上げるためのエンタメってあんま楽しみ方が分かってなかったけど、コレ観るとそうやって変にこねくり回した俺のちっぽけなこだわりなんて屁でも無いと一蹴される程、とにかく瞬間瞬間ぶち上がった。笑 設定も単純(「荒廃した2XXX年の世界で人間同士が争い、、」)、プロットも単純なので、変に先読みして思考がその場から離れるとかいったタイミングは生じる間も無く、「とにかく現在のフレームを都度楽しんでくれ!」とアピールされ続けた2時間。鑑賞後に寝れんくなってしばらく映画について調べてると、どうやらほぼCG無しで構築された世界観なようで驚き。荒廃した故郷を眼前にして途方に暮れるシャーリーズセロンのシーンが驚く程キレイで覚えてるんやけど、あれはウチのプロジェクタがキレイなんじゃなくて、撮影地のナミビアがキレイなんやってことで腑に落ちた。笑
こうゆう映画を楽しめるようになったんて、何かあるたびに邪念が芽生えがちな自分の性格が良い意味で単純化されてる気がして嬉しい。こういった純度100%の映画を続けて観ていきたい。
血湧き肉躍ったまま日曜は神戸ワールド記念ホールへRIZIN観戦へ。地上波に流れるレベルの規模の格闘技観戦は人生3回目やったけど、驚くほど女性客が多くて、榊原代表や那須川天心が積み重ねてきた偉業はこんな風に実ってるんやなと感動した(試合以上に、この状況に感動した笑)。
演出も試合も素晴らしかった。クールジャパンなライティング技術を全面に推した煽りは思わずムービー撮ってしまった。前評判ではそこまで注目されてなかった征矢やアーセンにスポットが当たったのも良かったし、浅倉カンナ vs 山本美憂、浜崎朱加 vs フレイは期待通り勝負論ある試合となってかなり緊張した。特に山本美憂は、ベンジャミンバトンかと疑うくらい歳を取る毎に強くなってる。客寄せパンダでデビューして数試合重ねて、今ではタイトルマッチもフツーに見えてきてるあたり、こんなセカンドライフもあるんかと勇気もらえた。
RIZINが素晴らしいのは、とにかく出し惜しみの無さ。過去の格闘技で、対戦が望まれてた同士が政治的な絡みでなかなか合意に至らず、いざ組まれた時には完全に機を逸してるってのは何度も観た(桜庭 vs 田村とかは最たる例)。けどRIZINは去年の那須川 vs 堀口や那須川 vs メイウェザー然り、今年も「もうそこやっちゃうん!?」というカードをゴリゴリ組んでくる。今回の浅倉 vs 山本もそうやし、次月の大会で組まれた矢地 vs 未来、元谷 vs 扇久保、石渡 vs ウルカの3試合もそう。「負けた方はどうすんの?」とゆう不安が湧くけど、人気があるからと言ってプロテクトして噛ませに当て続けてた昔の体制より格段に盛り上がってきてる。この辺が榊原さんの手腕やとしたら彼をホントに評価して止みません。
10月には再び大阪にカムバックしてくるので現地観戦濃厚です。