bookworm's digest

33歳二児のエンジニアで、日記をずらずら書いていきます

記事一覧 ブログ内ランキング 本棚

2015/09/20 『孤独か、それに等しいもの』 / 大崎義生
2015/09/17 『今日を歩く』 / いがらしみきお
2015/09/16 『ケンブリッジ・クインテット』 / ジョン・L・キャスティ
2015/09/06 『裸でも生きる2』 / 山口絵理子
2015/09/02 『数学的にありえない(下)』 / アダム・ファウアー
2015/08/30 『だから日本はズレている』 / 古市憲寿
2015/08/28 『数学的にありえない(上)』 / アダム・ファウアー
2015/08/18 『僕は問題ありません』 / 宮崎夏次系
2015/08/16 『世界の終わりと夜明け前』 / 浅野いにお
2015/08/13 『ワイフ・プロジェクト』 / グラム・シムシオン
2015/08/13 『伊藤くんA to E』 / 柚木麻子
2015/07/30 『断片的なものの社会学』 / 岸政彦
2015/07/25 『雨のなまえ』 / 窪美澄
2015/07/22 『愛に乱暴』 / 吉田修一
2015/07/19 『ナイルパーチの女子会』 / 柚木麻子
2015/07/15 『ひらいて』 / 綿矢りさ
2015/07/13 『るきさん』 / 高田文子
2015/06/24 『装丁を語る。』 / 鈴木成一
2015/06/16 『春、戻る』 / 瀬尾まいこ
2015/06/13 『かわいそうだね?』 / 綿矢りさ
2015/06/12 『未来国家ブータン』 / 高野秀行
2015/06/09 『存在しない小説』 / いとうせいこう
2015/06/02 『帰ってきたヒトラー』 / ティムールヴェルメシュ
2015/05/31 『流転の魔女』 / 楊逸
2015/05/21 『火花』 / 又吉直樹
2015/05/19 『あと少し、もう少し』 / 瀬尾まいこ
2015/05/17 『上野先生、勝手に死なれちゃ困ります』 / 古市憲寿、上野千鶴子
2015/05/02 『切りとれ、あの祈る手を---〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話』 / 佐々木中
2015/04/26 『恋するソマリア』 / 高野秀行
2015/04/25 『アル中ワンダーランド』 / まんしゅうきつこ
2015/04/23 『レンタルお姉さん』 / 荒川龍
2015/04/17 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』 / J.D.サリンジャー
2015/04/12 『しょうがの味は熱い』 / 綿矢りさ
2015/04/07 『ペナンブラ氏の24時間書店』 / ロビン・スローン
2015/03/26 『せいめいのはなし』 / 福岡伸一
2015/03/25 『やりたいことは二度寝だけ』 / 津村記久子
2015/03/21 『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか(下)』 / 増田俊也
2015/03/14 『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか(上)』 / 増田俊也
2015/03/06 『元職員』 / 吉田修一
2015/02/28 『黄金の少年、エメラルドの少女』 / Yiyun Li
2015/02/23 『太陽・惑星』 / 上田岳弘
2015/02/14 『迷宮』 / 中村文則
2015/02/11 『僕は君たちに武器を配りたい』 / 滝本哲史
2015/02/08 『斜光』 / 中村文則
2015/02/04 『この人たちについての14万字ちょっと』 / 重松清
2015/01/27 『名もなき孤児たちの墓』 / 中原昌也
2015/01/18 『満願』 / 米澤穂信
2015/01/15 直木賞
2015/01/15 『Hurt』 / Syrup16g
2015/01/14 『地下の鳩』 / 西加奈子
2015/01/10 『きょうのできごと』 / 柴崎友香
2015/01/05 『月と雷』 / 角田光代
2015/01/02 『カワイイ地獄』 / ヒキタクニオ
2014/12/31 『死んでも何も残さない』 / 中原昌也
2014/12/30  2014年ベスト
2014/12/18 『サラバ!下』 / 西加奈子
2014/12/13 『サラバ!上』 / 西加奈子
2014/12/12 『できそこないの男たち』 / 福岡伸一
2014/12/4 『ザ・万歩計』 / 万城目学
2014/12/1 『ぼくには数字が風景に見える』 / ダニエル・タメット
2014/11/25 『アズミ・ハルコは行方不明』 / 山内マリコ
2014/11/19 『勝手にふるえてろ』 / 綿矢りさ
2014/11/13 『ジャージの二人』 / 長嶋有
2014/11/6 『8740』 / 蒼井優
2014/11/5 『計画と無計画のあいだ』 / 三島邦弘
2014/10/31 『問いのない答え』 / 長嶋有
2014/10/29 『ジュージュー』 / よしもとばなな
2014/10/20 『Bon Voyage』 / 東京事変
2014/10/17 『女たちは二度遊ぶ』 / 吉田修一
2014/10/15 『カソウスキの行方』 / 津村記久子
2014/10/10 『69(シクスティナイン)』 / 村上龍
2014/10/3 『論理と感性は相反しない』 / 山崎ナオコーラ
2014/9/28 『最後の家族』 / 村上龍
2014/9/25 『グラスホッパー』 / 伊坂幸太郎
2014/9/23 『エヴリシング・フロウズ』 / 津村記久子
2014/9/13 『神様のケーキを頬ばるまで』 / 彩瀬まる
2014/8/23 『西加奈子と地元の本屋』 / 西加奈子・津村記久子
2014/8/10 『蘇る変態』 / 星野源
2014/8/4  『ジョゼと虎と魚たち』 / 田辺聖子
2014/7/31 『マイ仏教』 / みうらじゅん
2014/7/23 『オールラウンダー廻』 / 遠藤浩輝
2014/7/17 『ゴールデンスランバー』 / 伊坂幸太郎
2014/7/16 『百万円と苦虫女』 / タナダユキ
2014/7/8  『人生エロエロ』 / みうらじゅん
2014/6/28  駄文・本を読まない場合
2014/6/8  『平常心のレッスン』 / 小池龍之介
2014/6/5  『僕らのごはんは明日で待ってる』 / 瀬尾まいこ
2014/5/27 『泣き虫チエ子さん』 / 益田ミリ
2014/5/25 『動的平衡2 生命は自由になれるのか』 / 福岡伸一
2014/5/14 『春にして君を離れ』 / アガサ・クリスティー
2014/5/9  『統計学が最強の学問である』 / 西内啓
2014/5/1  『不格好経営』 / 南場智子
2014/4/27 『きみの友だち』 / 重松清
2014/4/22 『善き書店員』 / 木村俊介
2014/4/15 『人生オークション』 / 原田ひ香
2014/4/8  『疲れすぎて眠れぬ夜のために』 / 内田樹
2014/4/1  『戸村飯店 青春100連発』 / 瀬尾まいこ
2014/3/28 『完全なる証明』 / Masha Gessen
2014/3/22 『渾身』 / 川上健一
2014/3/16 『憂鬱でなければ、仕事じゃない』 / 見城徹、藤田晋
2014/3/12 『恋文の技術』 / 森見登美彦
2014/3/6  『国境の南、太陽の西』 / 村上春樹
2014/2/28 『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』 / 福岡伸一
2014/2/23 『雪国』 / 川端康成
2014/2/17 『ロマンスドール』 / タナダユキ
2014/2/15 『それから』 / 夏目漱石
2014/2/11 『悩む力』 / 姜尚中
2014/2/5  『暗号解読<下>』(1) / Simon Lehna Singh
2014/1/31 『暗号解読<上>』 / Simon Lehna Singh
2014/1/26 『脳には妙なクセがある』 / 池谷裕二
2014/1/19 『何者』 / 朝井リョウ
2014/1/15 『ポースケ』 / 津村記久子
2014/1/13 駄文・2013年と2014年の読書について
2014/1/8  『×と○と罪と』 / RADWIMPS
2013/12/29  2013年ベスト
2013/12/23 『骨を彩る』 / 彩瀬まる
2013/12/18 『愛を振り込む』 / 蛭田亜紗子
2013/12/11 『あなたの前の彼女だって、むかしはヒョードルだのミルコだの言っていた筈だ』 / 菊池成孔
2013/12/4 『円卓』 / 西加奈子
2013/11/26 『暗い夜、星を数えて』 / 彩瀬まる
2013/11/24 『お父さん大好き』 / 山崎ナオコーラ
2013/11/16 『BEST2』 / TOMOVSKY
2013/11/10 『人のセックスを笑うな』 / 山崎ナオコーラ
2013/11/9 『困ってるひと』 / 大野更紗
2013/11/4 『ジ・エクストリーム・スキヤキ』 / 前田司郎
2013/11/3 『こころの処方箋』 / 河合隼雄
2013/10/27 『朗読者』 / Bernhard Schlink
2013/10/24  駄文・フーリエ変換について
2013/10/16 『ノーライフキング』 / いとうせいこう
2013/10/11 『東京百景』 / 又吉直樹
2013/10/7 『社会を変える驚きの数学』 / 合原一幸
2013/10/4 『楽園のカンヴァス』 / 原田マハ
2013/9/29 『ともだちがやってきた。』 / 糸井重里
2013/9/28 『若いぼくらにできること』 / 今井雅之
2013/9/21 『勝間さん、努力で幸せになりますか』 / 勝間和代 × 香山リカ
2013/9/17 『シャッター商店街と線量計』 / 大友良英
2013/9/8  『ハンサラン 愛する人びと』 / 深沢潮
2013/9/7  駄文・読書時間について
2013/8/31 『幻年時代』 / 坂口恭平
2013/8/26 『人間失格』 / 太宰治
2013/8/21 『天国旅行』 / 三浦しをん
2013/8/17 『野心のすすめ』 / 林真理子
2013/8/7  『フェルマーの最終定理』 / Simon Lehna Singh
2013/8/4  『本棚の本』 / Alex Johnson
2013/7/31 『これからお祈りにいきます』 / 津村記久子
2013/7/26 『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』 / 山田詠美
2013/7/20 『殺戮にいたる病』 / 我孫子武丸
2013/7/15 駄文・どんでん返しミステリーについて
2013/7/15 『ツナグ』 / 辻村深月
2013/7/11 『岳物語』 / 椎名誠
2013/7/9  『黄金を抱いて翔べ』 / 高村薫
2013/7/2  『工場』 / 小山田浩子
2013/6/25 駄文・スマートフォンの功罪について
2013/6/22 『ぼくは勉強ができない』 / 山田詠美
2013/6/15 『少女は卒業しない』 / 朝井リョウ
2013/6/12 『死の壁』 / 養老孟司
2013/6/7  『卵の緒』 / 瀬尾まいこ
2013/6/6  『一億総ツッコミ時代』 / 槙田雄司
2013/5/28 『うたかた / サンクチュアリ』 / 吉本ばなな
2013/5/24 『ルック・バック・イン・アンガー』 / 樋口毅宏
2013/5/20 『クラウドクラスターを愛する方法』 / 窪美澄
2013/5/17 『けむたい後輩』 / 柚木麻子
2013/5/13 『あの人は蜘蛛を潰せない』 / 彩瀬まる
2013/5/10 駄文・本と精神について
2013/4/30 『想像ラジオ』 / いとうせいこう
2013/4/22 『あなたの中の異常心理』 / 岡田尊司
2013/4/10 『千年の祈り』 / Yiyun Li
2013/4/5  駄文・文学賞について
2013/3/31 『今夜、すべてのバーで』 / 中島らも
2013/3/22 『何もかも憂鬱な夜に』 / 中村文則
2013/3/13 『生物と無生物のあいだ』 / 福岡伸一
2013/3/10 駄文・紙と電子について
2013/3/2  『ウエストウイング』 / 津村記久子
2013/2/24 『ブッダにならう 苦しまない練習』 / 小池龍之介
2013/2/16 『みずうみ』 / よしもとばなな
2013/2/8  『何歳まで生きますか?』 / 前田隆弘
2013/2/3  『ワーカーズ・ダイジェスト』 / 津村記久子

工事中…

ブクログというサイトで読んだ本のログをつけています。
tacbonaldの本棚




2019/6/3 マッドマックス & RIZIN 16

こないだの日曜はRIZIN観戦予定やったので、前日の土曜は何か血湧き肉躍る映画を!と思い、日付変わってから夜中2時まで『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を大画面で観た。結果、血湧き肉躍った。

シリーズの他作品は知らんけど、数年前から会社の先輩にずっと観ろと言われてた作品。つい最近まで、本や映画は鑑賞後に己の日常に如何にフィードバックできるか、そういう価値観で摂取するもんやという基準で選んでた。だから本作のように瞬間瞬間の自分の気持ちをぶち上げるためのエンタメってあんま楽しみ方が分かってなかったけど、コレ観るとそうやって変にこねくり回した俺のちっぽけなこだわりなんて屁でも無いと一蹴される程、とにかく瞬間瞬間ぶち上がった。笑  設定も単純(「荒廃した2XXX年の世界で人間同士が争い、、」)、プロットも単純なので、変に先読みして思考がその場から離れるとかいったタイミングは生じる間も無く、「とにかく現在のフレームを都度楽しんでくれ!」とアピールされ続けた2時間。鑑賞後に寝れんくなってしばらく映画について調べてると、どうやらほぼCG無しで構築された世界観なようで驚き。荒廃した故郷を眼前にして途方に暮れるシャーリーズセロンのシーンが驚く程キレイで覚えてるんやけど、あれはウチのプロジェクタがキレイなんじゃなくて、撮影地のナミビアがキレイなんやってことで腑に落ちた。笑  

こうゆう映画を楽しめるようになったんて、何かあるたびに邪念が芽生えがちな自分の性格が良い意味で単純化されてる気がして嬉しい。こういった純度100%の映画を続けて観ていきたい。

 

血湧き肉躍ったまま日曜は神戸ワールド記念ホールRIZIN観戦へ。地上波に流れるレベルの規模の格闘技観戦は人生3回目やったけど、驚くほど女性客が多くて、榊原代表や那須川天心が積み重ねてきた偉業はこんな風に実ってるんやなと感動した(試合以上に、この状況に感動した笑)。

演出も試合も素晴らしかった。クールジャパンなライティング技術を全面に推した煽りは思わずムービー撮ってしまった。前評判ではそこまで注目されてなかった征矢やアーセンにスポットが当たったのも良かったし、浅倉カンナ vs 山本美憂浜崎朱加 vs フレイは期待通り勝負論ある試合となってかなり緊張した。特に山本美憂は、ベンジャミンバトンかと疑うくらい歳を取る毎に強くなってる。客寄せパンダでデビューして数試合重ねて、今ではタイトルマッチもフツーに見えてきてるあたり、こんなセカンドライフもあるんかと勇気もらえた。

RIZINが素晴らしいのは、とにかく出し惜しみの無さ。過去の格闘技で、対戦が望まれてた同士が政治的な絡みでなかなか合意に至らず、いざ組まれた時には完全に機を逸してるってのは何度も観た(桜庭 vs 田村とかは最たる例)。けどRIZINは去年の那須川 vs 堀口や那須川 vs メイウェザー然り、今年も「もうそこやっちゃうん!?」というカードをゴリゴリ組んでくる。今回の浅倉 vs 山本もそうやし、次月の大会で組まれた矢地 vs 未来、元谷 vs 扇久保、石渡 vs ウルカの3試合もそう。「負けた方はどうすんの?」とゆう不安が湧くけど、人気があるからと言ってプロテクトして噛ませに当て続けてた昔の体制より格段に盛り上がってきてる。この辺が榊原さんの手腕やとしたら彼をホントに評価して止みません。

10月には再び大阪にカムバックしてくるので現地観戦濃厚です。

 

2019/5/30 THE HATE YOU GIVE

『THE HATE YOU GIVE』を読んだ。大判で毎日重かった。映画もあるそうで迷ったが先に本読んで良かった、素晴らしい作品でした。

The Hate U Give: The Book Everyone’s Talking About (Extended sampler) (English Edition)

The Hate U Give: The Book Everyone’s Talking About (Extended sampler) (English Edition)

 

16歳の黒人少女スターが主人公。カリルという幼馴染とドライブ中、白人警官に車を止められて取り調べを受けている最中、カリルが少し動いた動作が武器を出そうとしたと勘違いされ、銃殺されてしまう。100%警官の過失であるにも関わらず逮捕されない現状を打破すべく、スターはメディアや法廷で真実を語る、、あらすじはこんな感じ。

ここから分かるように一貫して「人種差別」がテーマ。閉じた島国ニッポンで生まれ育った人間には知る由もない、脈々とアメリカに残り続ける問題やろうけど、こういったことを日常の中で考えさせてくれるあたり、やっぱり本(特に洋書)を読むことは他のどんな行為よりも尊いと感じる。本作の焦点は「被害者が貧困街出身の黒人で加害者が白人」てとこで、どちらでも無い黄色人種の俺から見たら、加害者が逮捕されない(むしろ少し賞賛されてる)という状態はアンバランス以外何者でも無い。けどこれは日本で例えると、ちょっと違うかもしれんけど同和問題ネトウヨに近いんやろか。そこにいるとあまりに当たり前過ぎて違和感に気づかないってゆうヤバイ大衆意識。

主人公スターはそんな烏合の衆ではダメだと声を上げ始めていく、それが中盤以降で、そっから仲間もどんどん増やして活動していくサマはかなり勇気もらえた(映画も観てないけど映える場面やろう)。結末は決してハッピーエンドとは言えへんけど、終盤にスターが放った言葉が著者の1番のメッセージに聞こえた。

育った場所も、経験してきたことも変えられないのに、どうして自分を形作るものを恥じたりしなくちゃいけないんだろう。自分自身を恥じるようなものなのに。

これはスゴい。日本人によくある「卑下する」という悪しき習慣はスターのこの言葉で一蹴できる。いつも出身の埼玉を卑下してる会社の同期に今度「お前、それ自分自身を恥じるようなもんやぞ」と言い放ってやろうと思う。

 

今週末映画も観ようと思う。

 

2019/5/22 格闘代理戦争 & A

先週までフリースタイルダンジョンに心奪われた日々やったけどジワジワと日常にカムバックしてきた。K-1の武尊と皇治のイザコザがタイムラインに流れてきて、今更ながら格闘代理戦争の最新シーズンを見始めた(現在2話目)。コーチ陣は大体知ってたが、青木真也が以前ベタ誉めしてた芦澤という選手は知らなかったのでワクワクして観たら、さすが華のある素晴らしいキャラやった。Abemaのいいとこはこういった選手を惜しげも無く出して、胸焼けする程煽ったりイジったりするところ。あと木村ミノルRIZINでは何とも苦々しく散ったままやけど、立ち振る舞いも言動も全部サマになって男として惚れる。立ち技で良いから地上波にもっかい出て、言葉は悪いけど客寄せパンダになってほしい。

 

森達也さんの『A』を読んだ。この夏は森達也にジワジワと浸かり始めようと思います。

「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔 (角川文庫)

「A」 マスコミが報道しなかったオウムの素顔 (角川文庫)

 

オウム真理教のドキュメンタリーシリーズの最初。著者がオウムの広報担当である荒木浩をつてに何ヶ月も潜入取材し、そこで見聞きしたことを著者の哲学とともに綴ったドキュメンタリー作品。同名の映画もあるらしく、早速今週末観ようと思う。

とにかく素晴らしかった。読む前は正直言って、「オウム」を題材にすることで人の心をくすぐるキワモノ作品とかとも思ってたけど、オウムはあくまで表面上のテーマ。本質は密着によって生まれた宗教やドキュメンタリーに関しての著者の考察で、至る所にそれらが詰め込まれてたのが良かった。

 

例えば以下のように、報道されないオウムの真の姿、をあぶり出すための密着取材のハズが、ひとたび「報道する」行為に変わった途端、別の意味を持ってしまうという葛藤をこう書いてる。

自然なドキュメンタリーなど存在しない 。撮る行為によって撮られる側は、時には触発されるし、時には規定される。そしてまた撮られる側の反応が、撮る行為に大きな影響を与える 。

事実と報道が乖離するのは必然なのだ。絶対的な客観性など存在しないのだから、人それぞれの嗜好や感受性が異なるように、事実も様々だ。その場にいる人間の数だけ事実が存在する。ただ少なくとも、表現に依拠する人間としては、自分が感知した事実には誠実でありたいと思う。事実が真実に昇華するのはたぶんそんな瞬間だ。

本書が出たのは20年前やけど、上の言葉は今の世界にもそのままそっくり刺さるあたり、本質を突く言葉ってのはこうゆうことかと感心させられた。何かを人に伝えるために編集する時点で、もはやリアルと捉えちゃいけないんやなぁ、そういう意味ではドキュメンタリーって何なんやろなと考えさせられた。

 

一番響いたのはココ。

皆それぞれの事情や家族や過去を背負いながら、必死に毎日を生きている。大事なことだ。誰もが懸命なのだ。誰もが必死なのに、どこかで何かがくい違い、何かが短絡し何かが過剰になって、そして皆傷つけ合っている 。

これはともすれば「だからオウム信者が犯罪を犯すのも仕方ないって言ってるんか!」と、著者を擁護派に仕立てて怒り出す人を作り出す言葉かもしれへんけど、そこでオウムを敵として受け付けんくなって思考停止しちゃうんが一番マズい。本作全部読むと著者が擁護派か否か2値化することが如何にダサいかが分かる。中盤からひたすら「なぜオウムがあんな事件を起こしたんか、思考停止するんじゃなくて考えろ」って言ってるように思えた。なのでシリーズを追っていこうと思います。

2019/5/18 フリースタイルダンジョン(2019/5/14放送分)

遅ればせながら火曜深夜のフリースタイルダンジョン、これまででもっとも感動した回でした。初代ラスボスの般若から2代目ラスボスR指定へのラスボス引導、予想以上にガッチガチのバトルで、引退というエモさを超えた驚きがあった。朝から電車で涙を堪えながら出社して、水曜以降も度々視聴した。何度だってアガれた。素晴らしい回やった。

ということで今週も名バトルを文字起こししときます。下線がライム、太字が個人的に上がったバースです笑 3ラウンド目はホンマ音源かと思うくらいの完成度で、これが即興てことに書きながら度肝抜かされ続けた。特に般若、最後の太字のオンパレードは引退のバイアスとか関係なくホンマこれまでで一番上手かった、、感謝、般若です。

 

ROUND 1

​​​◼️​般若
​​あぁ これが最後か そうか ダンジョンの俺は迷子か お前にあって俺に無いもの それはスキル それは全部 じゃあ俺にあってお前に無いもの それは経験 あとイケイケ Creepy Nuts どんな感じ ラップで【コンプラ
​​​◼️​R指定
​​ガキの頃見た俺に伝えてぇ 今お前 般若さんとやってるぜ 中坊の俺は興奮 分かってる アンタ誰よりもDope 経験イケイケ無いけど底辺のラッパーがてっぺん目指すとこ アンタの姿から学んだ だから最高なんだ 般若 No.1
​​​◼️​般若
​​世代も超える 全てを超える 俺は自分に問える 十何年前の俺に問う こんな天才とやってんだって 現代 現役 これでラスト 俺にはあるよ 覚悟 ラップはもう全てを日本で超えてる お前が行けよ
​​​◼️​R指定
​​荷が重い けど絶対に俺はそこを逃げない 男として正面 戦う姿勢 全部アンタから学んできたぜ 感謝 尊敬 一言じゃ いや韻踏みながらなんて伝えらんねぇな この想いが溢れそう だからアンタの後釜背負う
​​

ROUND 2

​​​◼️​般若
​​ガキの頃 置き去りのシューズ 今皆見てるYouTube 誰のサンプリング それ知らねぇ ANARCHY 突っ込むぜテメェの穴に OK HIPHOPてのはこれが出て全部TV化したけど やっぱ即興じゃなくて お前なら分かる MICLIVEだろ
​​​◼️​R指定
​​こないだ俺のツーマンに出てくれて その生き様を間近で見てて さっき見てたけどもう1回チャンス 何度だって人間は這い上がれる 何者でもないからこそ掴んだ 不良じゃなくてもラッパーなれんだ 絡まった 俺はどこまでも戦うんだ 運命に逆らうmother fucker
​​​◼️​般若
​​お前の対戦相手 ある意味俺は相方 松永 童貞 俺の掌底 これでどうです 最高のショーケース 新木場ageHa 上げてんのは さぁどっちかな 無い勝ち負け この立場で全部持ってくぜ これが最後のラスボス
​​​◼️​R指定
​​昭和 ブレない ブレない 売れないとしても俺なら媚びない 伸びないスキルでもKREVA超えたい とか思いながら未だやる戦い ララバイ聞かせるにはまだ早い 俺だってまだその姿勢見てたい でももう これが終えりゃアンタはいねぇ だから愛を込めて 般若最低

 

ROUND 3​​

​​​◼️​般若
​​俺はもうここにいちゃいけないんだ いつからか言われたラスボス般若 ラスボス? ラスボス? 違ぇよ その前に俺はただの東京のチンカス 戻ってやるよ この番組じゃなくて 這い上がってやるよ 俺は人生そのものチャレンジャー お前に託した あんま舐めんな
​​​◼️​R指定
​​TVカメラには映らんとこでの苦悩や葛藤 いつも見てきた だからこそ握るmicrophoneにも手が入る 震える 目の前のリビングレジェンド あぁ噛んじまった こういうのが俺の悪いとこ でも気にすんな 弱さこそ強さに変えてやる まぁぶっちゃけ 嬉しすぎて脳みそなんか回んねぇ でも最高だぜ
​​​◼️​般若
​​よく聞け お前に無いのはタフさ よく聞け 俺には無いのは弱さ よく聞け 内面 そのメンタル お前にラスボスからの伝達 よく聞け zeebra ありがとう アンタが俺に声をかけてくれたからやったよ3年半 俺が般若 みんな感謝
​​​◼️​R指定
​​​​分かるか これが俺たちが作り上げてるHIPHOPなんだよ HIPHOPなんだよ チンカス般若 未だに変わらず1番なんだ 俺の中のスーパースター 俺の中のヒーロー 俺の中の伝説は未だ生きてる ここで出会えた全て 感謝 般若

2019/5/10 フリースタイルダンジョン(2019/5/7放送分)

今週のフリースタイルダンジョン、これまでで1, 2を争う程上がった回で、期待してなかった分幸せな気持ちでいっぱいな1週間やった。しかも来週もほぼ確実に神回となりそうなバトルが待ってるという状態で、今一番楽しみな趣味となってる。待ちきれん!!

ということで今週の名バトルを文字起こししときます。下線がライム、太字が個人的に上がったバースです笑 金曜の夜に我ながら何やっとんねんと思いますが、電車で文字打ってる時間に生きててよかったと感じました。

___________________________________

◼️peko

UMB B-BOY PARK ずっとステージの下で見てきた 追ってきた背中 今日は最後 勝利で飾る 追う者は追われる者に勝る

◼️晋平太

ICE BAHN MS 妄走族 俺ら狂ったのアンタらのせいだ スーパースター 漢に般若 それとZeebra FORK それからファンに感謝

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◼️漢

とうとう来たなこの時が テメェのこめかみで引くトリガー 乗っ取るのはこの俺だ これが新宿エリア 目には目 歯には歯だ

◼️FORK

間違いねぇ 狙ってるこめかみ お前の小手先のライムじゃ俺達は超えられない 途端に圧倒的な差をつける peko 晋平太 いつまでも寝言言ってんな

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◼️晋平太

この程度の距離が 俺の引いたトリガー 俺の心残りが 心の距離が止まって心の氷が溶けたその瞬間 順番待ってられねぇ ブラックモンスター

◼️peko

そうだ この瞬間しかアンタ達に勝てる瞬間ねぇから負ける訳にはいかねぇんだよ アンタらに狂わされたその分 狂わせてやっからしっかり聞き取りな

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◼️般若

おい ちんぺいた ごめん 晋平太 お前100万取って 今まで一体何やってんだ? お前 見ないよ お前もLick-GもガリどこにもHIPHOPシーン  見ないよ

◼️漢

つまりはお前らにとって最大のピンチ 今から公開処刑 ここではリンチしてやるぜ クソ【コンプラ】 さっさとかかってこいよ このチビ

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◼️晋平太

見てくれないから見に行った武道館 嘘はつかん 新しい瞬間予感 俺はやられちまった だけどお前ら3人に勝つのが今日の俺達のスローガン

◼️peko

スローガン掲げてアンタの前に立つ アンタの武道館 むっちゃくちゃくらったぜ それから漢さん アンタにもくらわされた だから最後 俺達がハードパンチャー

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◼️FORK

ダッセェよその芝居じみた熱さ お前の二枚舌には誰も期待しない フリースタイル やり方は自由 だがなヤバけりゃ一流 ダサけりゃ二流 

◼️般若

武道館 そうだ 俺もお父さん  フロウは関係ねぇよ 下手すりゃこれも浮浪者

◼️漢

俺ならいつでも Smoking everyday 3人揃って 凄くえげつねぇ