『波打ちぎわの物を探しに』/ 三品輝起 波打ちぎわの物を探しに 作者:三品輝起 晶文社 Amazon 久々、三品輝起さんのエッセイ!! 版元は『すべての雑貨』『雑貨の終わり』と異なる出版社で、装丁のデザインが個人的にちょっと残念やったが、中身はやっぱ唯一…
『ライムスター宇多丸の「ラップ史」入門』 / 宇多丸 ライムスター宇多丸の「ラップ史」入門 作者:宇多丸,高橋 芳朗,DJ YANATAKE,渡辺志保 NHK出版 Amazon 重ため読書が続いてたので久々にラップの勉強。近所の雑貨屋でやってたアトロクブックフェアで購入。…
『房思琪(ファン・スーチー)の初恋の楽園』 / 林奕含 房思琪(ファン・スーチー)の初恋の楽園 作者:林奕含 白水社 Amazon 至る所で紹介されていたものの、一度絶版となり入手困難だった本書が白水社のUブックスとして復刊されたことを知りジャンピング購入。…
『脳のお休み』 / 蟹の親子 脳のお休み (暮らし, 05) 作者:蟹の親子 百万年書房 Amazon 百万年書房の新刊。この出版社の本はなんだかんだ、『せいいっぱいの悪口』から全て購入してる。今回もタイトル・装丁・著者名ともに、買わざるを得んだろというセンス…
『さびしさについて』 / 植本一子, 滝口悠生 さびしさについて (ちくま文庫 う-43-2) 作者:植本 一子,滝口 悠生 筑摩書房 Amazon 昨年自費出版限定で出た往復書簡『ひとりになること 花をおくるよ』に、もう2往復分とO JUNさんの解説が追加されて文庫化され…
『密やかな結晶』 / 小川洋子 密やかな結晶 新装版 (講談社文庫) 作者:小川洋子 講談社 Amazon 以前参加した読書会で紹介されてた一冊。架空の島で、オルゴールやラムネ、小説、薔薇、そして左足や右腕、、、身の回りのものがある日突然、1つずつ消滅してい…
『書籍修繕という仕事』 / ジェヨン 書籍修繕という仕事: 刻まれた記憶、思い出、物語の守り手として生きる 作者:ジェヨン 原書房 Amazon 本の雑誌で紹介されていた韓国発エッセイ。グラフィックデザイナーとして働いていた著者・ジェヨンさんが、アメリカの…
『風よ あらしよ』 / 村山由佳 風よ あらしよ 作者:村山 由佳 集英社 Amazon 村山由佳さんが描く、伊藤野枝の生涯をとことこん追った小説。めちゃめちゃ調べられたことが伝わってくる密度。吉高由里子主演で映画公開されたこのタイミングで改めて気になって…
『存在のすべてを』 / 塩田武士 存在のすべてを 作者:塩田 武士 朝日新聞出版 Amazon 本の雑誌2023年の年間ベスト1位に選ばれた小説。『罪の声』の塩田武士さん、文章はおもろいイメージは十分あったが、今回も素晴らしかった、、 平成3年に起こったとされる…
『ヒロインズ』 / ケイト・ザンブレノ ヒロインズ 作者:ザンブレノ,ケイト C.I.P.Books Amazon 第2部読了。思ったとおり、後半に差し掛かって指数的に熱が上がってく作品。特に最後100ページに描かれる「なぜ文章を書くのか」に関する強い考察はただただ痺れ…
『ヒロインズ』/ ケイト・ザンブレノ ヒロインズ 作者:ザンブレノ,ケイト C.I.P.Books Amazon 年明けから半分趣味でやってる言語生成AIの勉強が楽し過ぎて読書が疎かになっていたが、レビューはなんとか継続せねば。。 名著『ヒロインズ』、思ってた数倍難し…
『palmstories あなた』 palmstories あなた 作者:津村記久子,岡田利規,町田康,又吉直樹,大崎清夏 palmbooks Amazon 『じゃむパンの日』の出版社、palmstoriesから出た複数人の著者から成る短編エッセイ。「あなたへ」送る文、というテーマで各編が描かれて…
『さみしい夜にはペンを持て』 / 古賀史健 さみしい夜にはペンを持て 作者:古賀史健 ポプラ社 Amazon podcastで紹介されてた一冊。『嫌われる勇気』を代表作とする超有名作家・古賀さんを初めて読みました。 読み始めた途端、登場人物を他の生き物に比喩した…
異常【アノマリー】 / エルヴェル・テリエ 異常【アノマリー】 作者:エルヴェ ル テリエ 早川書房 Amazon 何の雑誌でPUSHされてたがもはや忘れたが、フランスで110万部売り上げたらしい小説。年末年始案件として購入して一気読み、ベストオブ第1章!!! 第1…
『モヤ対談』 / 花田菜々子 モヤ対談 作者:花田菜々子 小学館 Amazon 岸正彦、植本一子、荒井裕樹、ヨシタケシンスケ、宇多丸、ブレイディみかこ、窪美澄、山崎ナオコーラ等等、、、といった、個人的には超えぐいメンバーの対談集。「えっ次はこの人!?」とい…
『ガザとは何か』 / 岡真理 ガザとは何か~パレスチナを知るための緊急講義 作者:岡真理 大和書房 Amazon 新年一発目。ずっと勉強したかったが棚上げしていたイスラエル・パレスチナ問題について、作家・岡真理さんの講演を纏めたもの。とても勉強になりまし…
2024年あけましておめでとうございます。 去年もたくさん本を読めて良い年やった。色んなジャンルを読めたことが変化点。ここ数年は地域の独立書店を応援したい思いから、変に固執してしまい読むジャンルが偏ってしまってたけど、今年は読書会に参加したりpo…
『こころはひとりぼっち』 / 植本一子 『こころはひとりぼっち』(自主制作) | 石田商店 パートナーとの関係を良いものにするために通ったトラウマ療法について細部まで描写した前作『愛は時間がかかる』から一転、パートナーとの関係を解消してからの数ヶ…
『八月の母』 / 早見和真 八月の母 (角川書店単行本) 作者:早見 和真 KADOKAWA Amazon 『帰りたい』と同じく、本の雑誌2022のランキングで絶賛されていた国内小説。初めて読んだ早見和真さん。 『帰りたい』に続いて年末のドデカ案件、こちらも一気読み、、…
素晴らしい読書体験でした、、オールタイム・ベスト。 『帰りたい』 / カミーラ・シャムジー 帰りたい 作者:カミーラ・シャムジー 白水社 Amazon 『本の雑誌』2022ベストで紹介されていた作品。ロンドンに住むムスリムの3人兄弟の末っ子がイスラム国(IS)に…
レビューサボり。11月も淡々と本は読んだが、終わってから文字に起こそうという気にならず。。今日は東京旅行中だが下の子が嘔吐で体調不良でホテル休憩中、久々に筆(指)を取ろうという気になり、手元のメモを残ってるモノのみレビュー。今月は本のマルシ…
『家族と厄災』 / 信田さよ子 家族と厄災 作者:信田さよ子 生きのびるブックス株式会社 Amazon 著者はカウンセラーで『母が重くてたまらない』の著者である信田さよ子さん。こないだ読んで面白かった土門蘭さん著『死ぬまで生きる日記』と同じく生きのびるブ…
『USO VOL.4』 USO 4 rn press Amazon 自由港書店店主の旦さんがエッセイを寄稿されてるとのことで購入。『USO』自体は何冊か発売されてるのは本屋で見て知ってたが読んだのは初。様々な物書きの方が寄せたエッセイや小説を集めた小規模個人出版的なイメージ…
『死ぬまで生きる日記』 / 土門蘭 死ぬまで生きる日記 作者:土門蘭 生きのびるブックス株式会社 Amazon 先週末に参加した自由港書店店主の旦さんのトークショーで旦さんが持ってきてて、立ち読みして気になって購入した一冊。著者は『そもそも交換日記』の土…
『私たちの世代は』 / 瀬尾まいこ 私たちの世代は (文春e-book) 作者:瀬尾 まいこ 文藝春秋 Amazon たまたま寄った書店でブックサンタという、本を選んで児童養護施設などに寄贈できるプロジェクトがあることを知り、いろいろ考えて瀬尾まいこさんの『卵の緒…
『人生ミスっても自殺しないで、旅』 / 諸隈元 人生ミスっても自殺しないで、旅 作者:諸隈元 晶文社 Amazon 大学卒業後、7年間実家に引きこもって小説を書くも全く実らず、全財産40万円を握りしめて欧州を1ヶ月旅した著者自身の紀行文。 抜群のユーモア、面…
『水車小屋のネネ』 / 津村記久子 水車小屋のネネ 作者:津村 記久子 毎日新聞出版 Amazon 超久々の津村記久子さん。最近読んでる本がどれもダラダラと並行読みしてもうてるけど、これは一気に読めた!津村さんの作品は最近全然追えてなかったけど今こんな感…
『シャドウワーク』 / 佐野広実 シャドウワーク 作者:佐野広実 講談社 Amazon 『ファミリア・グランデ』と同じくSummerReadingで選書されてた作品。あちらは近親相姦でこちらは夫婦間DVと、重めの読書が続いた、、が、こっちは小説であり、問題提起はあるも…
『ファミリア・グランデ』 / カミーユ・クシュネル ファミリア・グランデ 作者:カミーユ・クシュネル,土居佳代子 柏書房 Amazon Summer Readingで紹介されてた本。9月は珍しく洋書ばっか読んでるがどれもHIT、この本も凄まじかった、、! 帯に書かれた下記文…
『ぼくに流れる氷』 / マイク・ライトウッド ぼくに流れる氷 作者:マイク・ライトウッド サウザンブックス社 Amazon サウザンブックス社。人生で初めて翻訳本にクラファンして、見事目標額達成したので国内で出版され、今月ようやく届いた。去年読んだ『ぼく…