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『かくかくしかじか』により、漫画の素晴らしさを再認識させてくれた東村アキコさん、これまた自伝的な、シングルマザーで息子の「ごっちゃん」を生んで育てるギャグエッセイです。
いやーー……本当に面白い。3往復読みましたが毎度笑える。
2015年のまい流行語は「東村アキコ」となりそうです、、
『かくかくしかじか』では、お世話になった先生の死という絶対的な悲しみに向かって物語が進んでいくので、どれだけ爆笑エピソードが頻発しようが、どこか乾いた作りになっている印象を抱きました(それでも抱腹絶倒なのですが)。
それが本作では、愛する息子ごっちゃんが生まれ、首が座って立位となり、やがて言葉を覚えて生意気になって…という、
『かくかく〜』とは真逆の「生」のベクトルに一直線!!
なのでお笑い度合いもメーター振り切ってて、問答無用で毎ページ笑わされました。
いやホント、全部大好きなのですが…
個人的に思い出すだけで笑えるのは、
・ヘソの手術後のごっちゃんの顔
・4歳になってもオッパイを飲むごっちゃんが、おばあちゃんにその様を見つからないよう誤魔化すシーン
・前髪を切られた悲しみの穴を、大好きなおもちゃ(ゴミ)で埋めようとするごっちゃん
・オッパイの飲む子はバカ→オッパイを飲みたいが為にバカになる練習をするごっちゃん
・青山の青い鬼
・etc...
挙げだすとやがて全話に到達するのでキリがありません!
この歳になって、かつて「すごいよ!マサルさん」にどハマりした小学校時代を凌駕する程ギャグ漫画に魅せられるとは思いもしませんでした(しかも少女漫画)。
誰でも、どんな時でも笑える至上の作品と思います、まだの方是非!!