山本KIDが亡くなったとツイッターで知る。フォローしてる人らには格闘技関係者が多いので、2日経った今でもタイムラインには死を悼む声だったり過去の動画だったりが上がり続けてるし、格闘技とは関係ない有名人のツイートもリツイートされてて、毎日死を思い出すし、あぁこんなにも影響力のあった人なんやとちょっと感動する。俺が格闘技ハマり始めた頃のある種きっかけになった一人やし、10年ほど前のKID無双のときはマジで日本が軽量級最強やと思ってた。雑誌やバラエティとかも出てたけど、あん時は俺も若かったのでキャラじゃなくこんな人がおるんかと怖いもの見たさで興味持ってたけど、今思えば自分をプロデュースする、人を魅せる巧者やったんやなぁと感じる。総合格闘家の後期はケガが続いて印象悪かったけど、格闘代理戦争とか観てやっぱこんな魅力的な存在いないよなーと毎週楽しみやったので、うーん書きながらも悲しくて仕方ない。かつて魔裟斗と異種格闘技戦をしたように、今月末はKIDの教え子である堀口がキックで那須川天心と当たるというのも運命的。感傷的にどうしてもなるけど、こうなると益々堀口に勝ってほしい気持ちが強くなる。本当に本当にご冥福をお祈り致します。
増田俊也さんの新刊レビュー。
700ページの『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』の続編やけど、続編ももれなく700ページ、、時間かかった(何よりカバンが重かった)。堀越英範や山下泰裕など木村政彦以外の柔道家のエピソードや、青木真也や猪瀬元都知事と増田さんとの対談集など、どこを切っても濃いい〜内容で毎日楽しめた。特にサイコーやったのは猪瀬元都知事が木村政彦にインタビューした時のことを振り返るところ。文字で書いても緊張感あって、なんか読みながら後ろから刺されるんちゃうかと変な気持ちになった笑 増田さんは猪瀬さんのこのインタビューを読んだのがきっかけで本格的な物書きを始めたのだからスゴイ。いや、てかホンマ、久しぶりに増田さんの著書を読んだけど相変わらず文章の熱がとにかくスゴイ。「筆を取った松岡修造」て感じ。8年かけて古賀稔彦を攻略して投げ切った堀越英範のエピソードもめちゃめちゃ面白かった。勿論事実は小説よりも、やけど、増田さんほど事実の深みを伝え切る技量のライターの方を知らない。てくらい、700ページ増田さんに浸かりに浸かってヘトヘトです。