昨日久々に大阪駅で降りて1人ブラついた。駅周辺の開発は未だ終わることなく、あっちは埋まったのでこっちを掘ろう、みたいな無秩序な計画性を貫いてて大阪の情景が広がってた。ただ理解できないのが、三宮もそうやけど、街行く人口の密度に対してあまりに子ども服の店が少ない(とゆうか昨日は1軒も見つけられず)。どこを覗いても、胸焼けするくらい20から40代くらいの女性をターゲットに据えた店だらけ。おかしいおかしいおかしい。勿論金を落とす層の1つがそこだとしても、それが全てではない、昨日も可愛い子どもをたっくさん見た。金が全てじゃない、仕事のやり方が全てじゃない、CSRだよ、ステークスホルダーだよ大阪ぁ!!世界の住みやすい都市ランキングが聞いて呆れるよ逢ふ坂ぁ!!!俺が夢見たコンパクトシティ化の末路がこれか?こんな未来なら要らない、俺は家に居ながらVRで買い物してやる、コンパクトなシティには行かない。
と、思いました。
奥さんがこの夏里帰りした際、20年来の親友にレズビアンだったことをカミングアウトされたらしく、何故気づいてあげられんかったかと悲しんでいた。けど歩みを止めることなく暫くしてLGBTについて勉強し始めてて流石と思った。そして俺も、と思い奥さんからこの本を借りて読んだ。
- 作者: 砂川秀樹,RYOJI
- 出版社/メーカー: 太郎次郎社エディタス
- 発売日: 2007/12/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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子どもからセクシャルマイノリティであることをカミングアウトされた家族が、当事者と家族の手紙のやり取りという形で書かれた文章を纏めたもの。いろんな家族が出てくるけどみんな知った当初の混乱とか赤裸々に語ってるし、最後の母親同士の対談では、未だゲイの息子を理解できず目を逸らしてる母親とかも出てきて、みんな違ってみんないい的に丸く収めてない辺りが凄くリアリティあって良かった。この時代でこの国でセクシャルマイノリティは6パーセントもいる。クラスが30人だったら1人はいる。てことはこれまで十何年過ごした学生生活で毎年クラスに1人は居たんだってことを思い、全く持ってその意識も知識も今まで持ってなかった自分に、そしてロクに教育がなかった国のカリキュラムに恐怖した。出てくる当事者はみんな「世界で私だけ」とゆう状況に絶望して、自殺を考えたり引きこもったりしてる。それがようやくツイッター中心に情報社会化され、地方に住みながらにして仲間を見つけられるようになってる。けどそれは当事者が行動する前提のアクティブなアプローチでようやくそうなってるだけで、もっとパッシブに理解が広まり、何気なく私は同性が好きだと言える、そんな世界には決してなってない。奥さんはせめてリビングの本棚にこの本を置いとくことで、もし我が子がマイノリティだったとして、将来そんな自分に気づいたとして、世界に絶望する前に手に取れることは大事だと言ってこの本を買ってた。今、ペットボトルのフタで何時間も遊び続けていられる2歳の娘に自我が生まれて、自分が、或いはクラスの誰かがマイノリティだと知った時、この本を読んでほしい。