ここ最近プライム生活継続中やけど、コンスタントにレビュー書かずに纏めて書こうとすると忘れてる。1本乃至は2本観たら書く習慣だけでも戻さな、、!
『the greatest showman』『イミテーションゲーム』『セッション』『マンチェスターバイザシー』の順に観た。素晴らしかった『イミテーション〜』と『セッション』について。
第2次世界大戦中ドイツ軍が使用していた最強の暗号機械「エニグマ」を破ったチューリングが主人公。4年前にサイモンシンの『暗号解読』を読んで以降こういった類の作品はそもそも好きやねんけど、本作で良かったのは暗号解読のみならず、セクシャルマイノリティやヒト・機械の境界といった、たまたま我が家で最近よく話すテーマにもがっつりフォーカス当ててたとこ。特にチューリングのセクシャルマイノリティ(ホモセクシャル)については後で調べたところ史実とほぼ一緒らしく、今では考えられない迫害を当時受けてたことにショックを受けた。ただチューリングの妻を演じたキーラナイトレイの台詞が要所要所で素晴らしく、「私たちの愛し方でいい」「貴方が普通じゃないから世界はこんなにも素晴らしい」という名パンチラインが観終わった後残ってる。『メッセージ』観た時もそうやったけど、核となるテーマ(ここで言う暗号解読)以上に付随するテーマ(ここで言うセクシャルマイノリティ)が響く作品は、観る前に持っていた情報とは別の視点で味わうことができて好き。
『セッション』もずっと観たかった作品やけどこれも素晴らしかった。音楽の名門校で、一流指揮者にこれでもかってくらいパワハラを受けるドラマー学生の話。とにかく師弟関係の異常性。なでしこJAPANの監督がビビってたじろぐ暴力・差別用語オンパレードの教育的指導が、この時代にミスマッチしててサイコーにオモロかった。しかもその異常性・不気味さに弟子側も途中からズブズブになっていき、一度離れたのにもう一度戻ってくるトコが個人的なハイライト。これは観てる側としてもいつのまにか「戻ってくれ!」と思わされてる辺り、監督にしてやられてるなぁと思った。あと音楽が素晴らしい!原題でもある『Whiplash』は昼休みのお供になってます。ただ娘が寝静まった夜中に1人で観てたので、演奏シーンになると急にボリュームが上がるのだけはヒヤヒヤした。あえてなんかもしれんけど。