年明け早々体調崩した。長期休暇は緊張が緩んだようでいつも体調崩すこの生体をなんとかしたい。やっぱ今年こそ運動せな・・と思いつつ何もしない、この性格も何とかしたい。奥さんの実家で観た録画のアメトーークで、さんまさんが「俺は体調を崩さない。」「俺は落ち込まない。そこまでの自信がない。」みたいなこと言ってて、あぁ別の世界線の住人・・と落ち込んだ。
伊藤詩織さんの『Black Box』を今更読んだ。
2015年に元TBSワシントン支局長の山口さんからレイプを受けたとして、著者が2017年に発売した自伝。恥ずかしながら俺は、330万円の賠償が山口さんに昨年末命じられたことで初めて知った事件。ただそういった人は多いようで、本作は再び注目されているよう。
こういった自伝は(当たり前だが)著者の語り口からしか語られないので、ある種究極のバイアスがかかってしまうので危険やけど、どっちが真実とかではなく、伊藤詩織さんの社会に訴える筆致が中々に素晴らしいという点で良い作品でした。例えば海外経験の多い著者が語る国内教育について。
社会に対して、「NOと言わなければNOではない」ではなく、「YESがなければ同意ではない」という教育もしていかなければならない。
清水潔さんに、会見にはリクルートスーツが望ましいと言われたシーン。
私は、「被害者は白いシャツを着て、ボタンを首元まで留めて、悲しそうにしている」という、誰かが作り上げた偶像を壊したかったのだ。何を着ていようが、着ていなかろうが、責められてはいけないし、それが被害に遭った理由にされてはいけない。
良くも悪くも世間の注目を浴びながら尚、前を向くシーン。
いままで想像もできなかった苦しみを知り、またこの苦しみが想像以上に多くの人の心の中に存在していることを知った。同じ体験をした方、目の前で苦しむ大切な人を支えている方に、あなたは一人ではないと伝えたい。そして私は、この出来事がなかったら、きっと会うこともなかった人々に出会うことができた。
レイプ被害の大半は届け出もしないという事実は、中々に闇を感じた。性差別は自分の会社とかですら当たり前のように蔓延っているので、そこの固定観念を強制的にでも変えていく必要は自分にもあるので、こういった本を読むことは非常に大事。あとどうしてもこういった事件をメディアが扱う場合はセンセーショナルな書き方になってしまってるので、本で読むこともまた大事。