体調悪し。今朝起きてダラダラ本とか読んで、ベビーカーで寝かしつけついでカフェ行くかと思い外に出たあたりから若干フラフラ。今週頭から娘→奥さんと順繰りして今ココか、、カフェインパンチ喰らうのは避けるべきかと思いカフェモカにしてみたが高いな。
来月の異動でグループがデカくなるらしいが、数年前生理的にキツかった元グループ長が一緒になると知って萎え。ソフト担当やからチームでは一緒に働きたくないと思わず現グループ長にこぼした。仕事だから仕方ないって言い聞かせは去年あたりから捨てて、聞き分け悪い部下でもいいじゃないと自分を鼓舞してきたからこそ言える小言やなと我ながら褒めたい。プライベート会話は避けるとして、技術的な議論は同じグループなら避けにくいが、数年経ってある程度スキルもついてきた自負をもって臨もうと思う。けどどうしても好きになれんかったら小言をこぼす覚悟。
友人勧めの西川美和『遠きにありて』を読んだ。Numberの連載を纏めたエッセイ。
ご本人の人となりはほとんど知らんかったが、やはりエッセイを読むと著者の人格や日常を垣間見れるようで嬉しい。SNSがスターと庶民の距離を縮めたとは言え、Twitterで着飾ったその先の一歩深いとこで作品外の著者に出会えるのはやっぱ本やなと感じた。Number連載ということで基本的に話題はスポーツ一色やけど、『ゆれる』『永い言い訳』などで人間の深みを描いた西川さんならでは、やはりエッセイも「人」にフォーカス当てた切り口で面白かった。例えばパラリンピックで知的障害者のインタビューを観て
「よくがんばったんです」というただその一言に、意表を突かれる納得感があった。そうだよな。今まさに力を出し切り結果を掴んだ人に、一体それ以上何があると言うのだろう?
と切ったシーンは痺れた。ファンが多いの承知で言うが、羽生くんが数年前の勝利者インタビューで、汎化された自然言語処理系AIの如く人々への感謝をスラスラ述べるのを聞いて、ゾワっとしたのを覚えてる。いや、すみません、彼はナチュラルボーンであの感じなんやと思いますが、「よくがんばったんです」とストレートに自分を褒めるこの感じが「そうだよな!」とやっぱしっくりきた。
映画監督ならでは、敗北にもやっぱフィーチャーしてる。
人々を幸せにするにはハッピーエンドだけが供給されれば良さそうなものだが、そうでないわけは、そうではない5万通りの中に、より心打つドラマの可能性があるからだ。
西川さんの映画が好きなのは、多作ではないものの「心打つドラマの可能性」を数年間探った結果が毎作世に出てるからだと思う。