在宅ワークを満喫してた近所の友だちが職を失い、3月から急遽別の仕事に就いてサラリーマンしてるとゆう話を聞いた。息子を割と高い保育園に入れてたけどそれも退園するほどには困ってそうで、加えて奥さんは二人目妊娠中。こうゆう時の助け舟こそ一時保育やと思うけど、調べてもあまり受け入れてくれないトコが多くてビックリ。受け入れたとしても出産後8週間までで、そのあとは再びリリースされるとか、、8週間とか一瞬すぎて鼻クソ出るわ!核家族な世の中の懐の狭さを痛感した。
土日はそれぞれ友達と遠隔ラジオ。毎度思うけど、対面してるかのようにフツーに話してるのに、実際には数ヶ月会ってないし互いの髪型とかも知らない状態ってのに感動する。対面でしか人との交流に価値を見出せないオジさん達にも是非ラジオやってみてほしい。
植本一子さんの最新作が来月出るとゆうことで、駆け込み的に故・ECDの遺作『他人の始まり 因果の終わり』を読んだ。
ガンの闘病記がメインかと思いきやそんなことはなく、幼少期の頃の母親や父親の記憶とかから含めて綴ってて、割と長い時間軸のエッセイになってた。別のECDの作品で読んだのか植本さんのエッセイで読んだのかは忘れてしまったけど、ECDの弟が自殺したくだりはやっぱり辛かった。幼い頃に母親が家を出て行ってその後亡くなるってゆう出来事が、弟にどれほどの影響を与えて死に追いやったかの描写はECDにしか出せない沈静さが滲み出てた。
身内の死や闘病や妻の不倫などいろいろあれど、本作は広い意味で「ECDの家族論」で一本筋が通ってて、それが意図せずそうなった感があるのがスゴイ。ECDの哲学は最後の方にあるように「家族はどこまで行っても『個』の集まりに過ぎない」てとこ。そこに尽きる。これは『Orange is the new black』の著者が言ってた「人はそれぞれシャボン玉に閉じ籠もって生きてる」という思想と一緒でとても共感したし、植本さんのエッセイとかで出てくるECDの掴み所のなさはこの思想に基づいてるものなんやなと実感した。個人的にも家族が個の集合てゆう価値観はすごく思うところあるので、好きな作家がそう思ってたことを知れて嬉しかった。