3回目の緊急事態宣言が出るが、本屋や美術館も休業要請対象と知り驚愕した。何を根拠にか少し調べても分からんかったが、「娯楽を取り締まってりゃ世の中に緊張感を与えられる」とかの考えで決まってそうな気もして悲しい。じゃあ何故、そうやって数々の皺寄せにより空いた大きな穴にオリンピックを通そうとするのか。マジで10年後20年後大局的にコロナ時代を振り返った時、年表の中に燦然と輝く「オリンピック」という違和感に、未来の子どもたちが諦念する世の中であってほしくない。
と、捻れた世の中に疑問を絶やせぬ中で、なんか日々仕事が忙しくバリバリと働く自分も虚しい。『おしゃべりな人見知り』、そんな毛羽立った心を癒すサイコーのエッセイでした。
奥さんが長年愛して止まない料理ブロガー・山本ゆりさんの何冊目かのエッセイ。レシピ本は何度もお世話になってるし、何度か勧められてブログも読んだが、こうやって1冊の本でガッツリ知れたのは初めて。いやーーーー笑いに次ぐ笑い。どこ切っても面白くサイコーやった。特にドーナツの会話、ホテルの朝食、知り合いへのお土産、勘違いのコメント集あたりは、電車で読んでたがマスク無かったら厳しかった(鼻で「フンッ」くらいでは笑ってたかも)。かつ後半、人生的なテーマで割とシリアス寄りな内容となるが、そこもイチイチ納得させられたし、既に小学生となり親離れした娘と、かつて自転車でたわいない話しながら保育園送り迎えしてたことを思い出すシーンは、正に日々保育園の帰り道で「マンションどーこだ?」とかクイズ出しながら自転車で2人で帰ってるんで、数年後の自分を提示されてるかのようでいろんな感情混ざってちょっと涙出た。
読んでる最中ずっと心が軽くなる感じ、これだから本は辞められない!とニンマリしてる中で緊急事態宣言の休業要請(繰り返し)