2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧
『うたかた/サンクチュアリ』 吉本ばなな ★ × 83 複雑な家庭環境の中、これまで会わずに育った「兄妹 」が出会った瞬間から恋をはぐくむー。互いに愛する人を失った男女が出会い、やがて何かに導かれるようにして寄り添ってゆくー。 運命的な出会いと恋、そ…
『ルック・バック・イン・アンガー』 / 樋口毅宏 ★ × 78 この鬱屈、この暴力、この叙情――これは、90年代から2000年代初頭にかけての、アダルト本出版社の物語。 (「BOOK」データベースより)
『クラウドクラスターを愛する方法』 / 窪美澄 ★ × 78 「輝くような人生の流れに乗るためのボートは、どこにあるんだろう」。誕生日を間近に控えた大晦日の朝、3年間一緒に暮らした彼が出て行った。その原因は… デビュー作で山本周五郎賞を受賞した実力派作…
『けむたい後輩』 / 柚木麻子 ★ × 82 女は、みんな“自分”が大好き。気は強いが、傷つきやすい彼女たちが欲しいのは、“自信”だった。良家の子女が集まる女子大を舞台に元・有名人の自意識過剰な先輩と世間知らずのダサい後輩が繰り広げるエゴのぶつけ合い。金…
『あの人は蜘蛛を潰せない』 / 彩瀬まる ★ × 94 私って「かわいそう」だったの? 「女による女のためのR‐ 18文学賞」受賞第一作! ずっと穏やかに暮らしてきた28歳の梨枝が、勤務先のアルバイト大学生・三葉と恋に落ちた。初めて自分で買ったカーテン、彼と食…
沼田まほかるさんの「ユリゴコロ」を読んでいて、アノニマスな手記をベースに進む興味深いミステリーだったのですが、グロテスクな描写に気分が悪くなり、1/3程で断念しました。 選ぶ本、心に響く本というのは、その時の気持ちを素直に表すんだなぁと痛感し…
『想像ラジオ』 / いとうせいこう ★ × 99 耳を澄ませば、彼らの声が聞こえるはず。ヒロシマ、ナガサキ、トウキョウ、コウベ、トウホク…。生者と死者の新たな関係を描いた世界文学の誕生。内容(「BOOK」データベースより)信じられない。これぞ「本を読む」…
『あなたの中の異常心理』 / 岡田尊司 ★ × 85 誰もが心にとらわれや不可解な衝動を抱えている。そして正常と異常の差は紙一重でしかない―。精神科医で横溝賞作家でもある著者が、正常と異常の境目に焦点をあて、現代人の心の闇を解き明かす。完璧主義、依存…
『千年の祈り』 / Yiyun Li 著 ★ × 95 素晴らしいの一言でした。 父と娘のあいだに横たわる秘密と、人生の黄昏にある男女の濁りない情愛。ミス・カサブランカとよばれる独身教師の埋めようのない心の穴。反対を押し切って結婚した従兄妹同士の、平らかではな…
先日、磯崎憲一郎さんの「終の住処」を読みました。読みやすいのでサクサク進んだものの、何を伝えようとしているのか、どこに共感すればよいのか全くわからないまま終わりました。やはり芥川賞、振れ幅が広いぜ…本を選ぶ際、やはり文学賞を取っている安心感…
『今夜、すべてのバーで』 / 中島らも ★ × 80 禁断症状と人間を描いた中島らもの傑作小説アル中患者として入院した小島容。途切れ途切れに見える幻覚、妙に覚めた日常、個性的な人々が混然一体となって彼の前を往き来する。面白くてほろ苦い傑作長編。 折し…
『何もかも憂鬱な夜に』 / 中村文則 ★ × 96 施設で育った刑務官の「僕」は、夫婦を刺殺した二十歳の未決囚・山井を担当している。一週間後に迫る控訴期限が切れれば死刑が確定するが、山井はまだ語らない何かを隠している―。どこか自分に似た山井と接する中…
『生物と無生物のあいだ』 / 福岡伸一 ★ × 92 生きているとはどういうことか―謎を解くカギはジグソーパズルにある!?分子生物学がたどりついた地平を平易に明かし、目に映る景色をガラリと変える。内容(「BOOK」データベースより)一時期話題になっていた新…
いつかどこかで書こうと思っていた、紙の書籍と電子書籍についてです。もういろんな場所でいろんな人が何度も何度も議論していると思いますが、私自身あまり迷うことなく、以下のような意見を持っております。
『ウエストウイング』 / 津村記久子 ★ × 95 レビューを書き始めて数作目にして早くも2作目(1作目はこちら)の津村作品ですが、またまた素晴らしい読書体験をさせていただいたので紹介します。「災難に直面する人々のゆるい繋がりから、静かに手わたさせる日…
『ブッダにならう 苦しまない練習』 / 小池龍之介 ★ × 95 読んだのはちょうど1年前で、けど振り返るとなんとなく影響を与えられてんだなぁ、としみじみ思う1冊です。 「不機嫌」「ゆううつ」も練習で直せる。日常生活のなかで簡単に実践できる25のシンプルな…
『みずうみ』 / よしもとばなな ★ × 85 iPodtouchで投稿してみました。めちゃめちゃ時間かかったので今回限りです笑読んだ時はまあ良かったなぁくらいの感想でしたが、最近ふと思い出す台詞があって、再びランク浮上の「みずうみ」吉本ばななさん著作です。…
『何歳まで生きますか?』 / 前田隆弘 ★ × 90 最近読んでなかなか考えさせられた一冊です。なんだか「<人生のモデルコース>から外れることを異常に恐れて生きている」みたいな世の中の空気は、たしかにある。ここに登場する人たちの死生観は本当にバラバラ…
『ワーカーズ・ダイジェスト』 / 津村記久子 ★ × 98 1回目のレビューということで何にしようか迷いましたが、ブログのタイトルもインスパイアされた、やはりこの作品にします。 32歳は、欲望も希望も薄れていく年だった。けれど、きっと悪いことばかりじゃな…
他ブログでつけていたのですが、こちらの方が使いやすそう・面白そうということで、移行しようと思います。 ↓前ブログ↓ http://tacbook.exblog.jp いずれ上記サイトは消去しますので、過去ログを全てはてブに貼り付けます。 よろしくお願いします。