『今日を歩く』 / いがらしみきお
★ × 80
内容紹介)
同じ道を日々歩き、新たな発見をする。 晴れの日も雨の日も雪の日も、 あるいは実母が亡くなった翌日も、 毎朝同じ道を散歩する著者。 いつもと同じ人とすれ違い、 いつもと同じ犬を見る。 でも、考えることはいつも違う。 新たな発見が、毎日ある。 『ぼのぼの』『かむろば村へ』『I【アイ】』で、 世代を問わず注目を集めているいがらしみきおによる 日常哲学エッセイコミック!
ここんとこ数学の本を立て続けに読んで、のめり込んで来た時の高揚感が堪らなく気持ちよかったのですが、いかんせん通勤時間というブーティング状態では疲れも出ているので、好きな本屋で漫画でも買ってメリメリしようと手に取ったのが本書。
作者も初、全く前知識ないまま可愛い装丁と二階堂ふみの帯に惹かれたという理由だけで買いましたが、思っていた以上にサラッと読み終わってしまいました。
エッセイ的短編漫画。
家の周りを毎日30分歩く習慣が数十年続く作者が、歩く中で見える情景や浮かんだ思いをひたすら描いています。
日常に溶け込んだ風景の中にも差異や価値を見出しているところが核なのかもしれませんが、内容はギャグとも言えず叙情的とも言えず、少し眠たくなる感じ。
というのも多分、個人的に絵が好きじゃないというのが一番の理由かも(ファンの方すみません)。
うーん、と思いながら読了後作者について調べてみると、どうやら過去ホラー漫画を描いているそうな。
そこで気付きました、あー、この違和感はこれか、
どうやらホラー寄りのタッチなのに、極めて叙情的に描写しているというところにズレを感じてたんだろうか。
ナレーションはすごくいいこと言っているのに、肝心の絵が何かズレている…と無意識に感じてしまったんだと思います(あくまで個人の感想です)。
作者のホラー漫画を読みたくなりました。