『ブッダにならう 苦しまない練習』 / 小池龍之介
★ × 95
読んだのはちょうど1年前で、けど振り返るとなんとなく影響を与えられてんだなぁ、としみじみ思う1冊です。
「不機嫌」「ゆううつ」も練習で直せる。日常生活のなかで簡単に実践できる25のシンプルな心のトレーニングで、自ら作ってしまっている「悩み多き自分」や「寂しい自分」、「人づきあいが苦手の自分」などとサヨナラしよう。
気鋭の僧侶・小池龍之介氏のわかりやすく実践的なメッセージとブッダの教えが融合し、全編を通し気づきが溢れる一冊。
さらに各項目で人気漫画家・鈴木ともこさんの4コマ漫画も収録。大きな支持を得た『考えない練習』続刊。
内容(「BOOK」データベースより)
「考えない練習」と内容はほぼ一緒(笑)。
けれど各節の終わりにある鈴木ともこさんの挿絵によって、とっつきにくい考え方もスッと理解できるようになってます。
仏教の教えが根付いてる、なんていうと白い目で見られかねないこの国ですが、海外の友達から見ると、日本人はやはり少なからずブッダの影響を受けているように見えるそうです。
それが良い悪いに関わらず、要は数ある思想や哲学の中で、自分がコレと思うものが日々の暮らしにフィットするかどうかが大事で、
そういう意味でいうと、私にとっては小池龍之介さんの紐解いたようなブッダの教えが肌に合うなぁ、と思います。
相変わらずドキッとする言葉ばかりで、
けれど読んでいる最中、御意御意と思うばかりで、日常に立ち戻った時は元のカサカサの心のまま…では意味がなく、
前作に続き今作も「~練習」と付けられているのは、日々練習して徐々に血や肉にしなさいよ、という意味なのでしょう。
以下、最近特に心に過る、個人的に鍛えるべき反射神経。
「実践している人の言葉には説得力がある。自分ができないことを他人に諭さない。相手に何か言いたくなった時には、まず自分を整える。」
「過去の自慢をすると、聞いている側は「今の自分の惨めさ」を受け取ってしまう。」
「自分に確信があれば、強く言い張る必要はない。自分に納得できていない時、自分が納得したいから、強く言い張る。」
本書からあふれ出す静けさみたいなものが私には足りないなぁ、と恥じるばかりですが、前のブログでも触れたように、自尊心があれば強く言い張ることなく、スッと芯の通った人格になるのに!と、自らに自信の無い私は常々悶々としてしまいます。
文体の柔らかさからは想像できない程グサグサ刺さる本書とは、今後もしばらく付き合っていきそうです。