bookworm's digest

30歳一児のパパで、日記をずらずら書いていきます

記事一覧 ブログ内ランキング 本棚

2015/09/20 『孤独か、それに等しいもの』 / 大崎義生
2015/09/17 『今日を歩く』 / いがらしみきお
2015/09/16 『ケンブリッジ・クインテット』 / ジョン・L・キャスティ
2015/09/06 『裸でも生きる2』 / 山口絵理子
2015/09/02 『数学的にありえない(下)』 / アダム・ファウアー
2015/08/30 『だから日本はズレている』 / 古市憲寿
2015/08/28 『数学的にありえない(上)』 / アダム・ファウアー
2015/08/18 『僕は問題ありません』 / 宮崎夏次系
2015/08/16 『世界の終わりと夜明け前』 / 浅野いにお
2015/08/13 『ワイフ・プロジェクト』 / グラム・シムシオン
2015/08/13 『伊藤くんA to E』 / 柚木麻子
2015/07/30 『断片的なものの社会学』 / 岸政彦
2015/07/25 『雨のなまえ』 / 窪美澄
2015/07/22 『愛に乱暴』 / 吉田修一
2015/07/19 『ナイルパーチの女子会』 / 柚木麻子
2015/07/15 『ひらいて』 / 綿矢りさ
2015/07/13 『るきさん』 / 高田文子
2015/06/24 『装丁を語る。』 / 鈴木成一
2015/06/16 『春、戻る』 / 瀬尾まいこ
2015/06/13 『かわいそうだね?』 / 綿矢りさ
2015/06/12 『未来国家ブータン』 / 高野秀行
2015/06/09 『存在しない小説』 / いとうせいこう
2015/06/02 『帰ってきたヒトラー』 / ティムールヴェルメシュ
2015/05/31 『流転の魔女』 / 楊逸
2015/05/21 『火花』 / 又吉直樹
2015/05/19 『あと少し、もう少し』 / 瀬尾まいこ
2015/05/17 『上野先生、勝手に死なれちゃ困ります』 / 古市憲寿、上野千鶴子
2015/05/02 『切りとれ、あの祈る手を---〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話』 / 佐々木中
2015/04/26 『恋するソマリア』 / 高野秀行
2015/04/25 『アル中ワンダーランド』 / まんしゅうきつこ
2015/04/23 『レンタルお姉さん』 / 荒川龍
2015/04/17 『キャッチャー・イン・ザ・ライ』 / J.D.サリンジャー
2015/04/12 『しょうがの味は熱い』 / 綿矢りさ
2015/04/07 『ペナンブラ氏の24時間書店』 / ロビン・スローン
2015/03/26 『せいめいのはなし』 / 福岡伸一
2015/03/25 『やりたいことは二度寝だけ』 / 津村記久子
2015/03/21 『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか(下)』 / 増田俊也
2015/03/14 『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか(上)』 / 増田俊也
2015/03/06 『元職員』 / 吉田修一
2015/02/28 『黄金の少年、エメラルドの少女』 / Yiyun Li
2015/02/23 『太陽・惑星』 / 上田岳弘
2015/02/14 『迷宮』 / 中村文則
2015/02/11 『僕は君たちに武器を配りたい』 / 滝本哲史
2015/02/08 『斜光』 / 中村文則
2015/02/04 『この人たちについての14万字ちょっと』 / 重松清
2015/01/27 『名もなき孤児たちの墓』 / 中原昌也
2015/01/18 『満願』 / 米澤穂信
2015/01/15 直木賞
2015/01/15 『Hurt』 / Syrup16g
2015/01/14 『地下の鳩』 / 西加奈子
2015/01/10 『きょうのできごと』 / 柴崎友香
2015/01/05 『月と雷』 / 角田光代
2015/01/02 『カワイイ地獄』 / ヒキタクニオ
2014/12/31 『死んでも何も残さない』 / 中原昌也
2014/12/30  2014年ベスト
2014/12/18 『サラバ!下』 / 西加奈子
2014/12/13 『サラバ!上』 / 西加奈子
2014/12/12 『できそこないの男たち』 / 福岡伸一
2014/12/4 『ザ・万歩計』 / 万城目学
2014/12/1 『ぼくには数字が風景に見える』 / ダニエル・タメット
2014/11/25 『アズミ・ハルコは行方不明』 / 山内マリコ
2014/11/19 『勝手にふるえてろ』 / 綿矢りさ
2014/11/13 『ジャージの二人』 / 長嶋有
2014/11/6 『8740』 / 蒼井優
2014/11/5 『計画と無計画のあいだ』 / 三島邦弘
2014/10/31 『問いのない答え』 / 長嶋有
2014/10/29 『ジュージュー』 / よしもとばなな
2014/10/20 『Bon Voyage』 / 東京事変
2014/10/17 『女たちは二度遊ぶ』 / 吉田修一
2014/10/15 『カソウスキの行方』 / 津村記久子
2014/10/10 『69(シクスティナイン)』 / 村上龍
2014/10/3 『論理と感性は相反しない』 / 山崎ナオコーラ
2014/9/28 『最後の家族』 / 村上龍
2014/9/25 『グラスホッパー』 / 伊坂幸太郎
2014/9/23 『エヴリシング・フロウズ』 / 津村記久子
2014/9/13 『神様のケーキを頬ばるまで』 / 彩瀬まる
2014/8/23 『西加奈子と地元の本屋』 / 西加奈子・津村記久子
2014/8/10 『蘇る変態』 / 星野源
2014/8/4  『ジョゼと虎と魚たち』 / 田辺聖子
2014/7/31 『マイ仏教』 / みうらじゅん
2014/7/23 『オールラウンダー廻』 / 遠藤浩輝
2014/7/17 『ゴールデンスランバー』 / 伊坂幸太郎
2014/7/16 『百万円と苦虫女』 / タナダユキ
2014/7/8  『人生エロエロ』 / みうらじゅん
2014/6/28  駄文・本を読まない場合
2014/6/8  『平常心のレッスン』 / 小池龍之介
2014/6/5  『僕らのごはんは明日で待ってる』 / 瀬尾まいこ
2014/5/27 『泣き虫チエ子さん』 / 益田ミリ
2014/5/25 『動的平衡2 生命は自由になれるのか』 / 福岡伸一
2014/5/14 『春にして君を離れ』 / アガサ・クリスティー
2014/5/9  『統計学が最強の学問である』 / 西内啓
2014/5/1  『不格好経営』 / 南場智子
2014/4/27 『きみの友だち』 / 重松清
2014/4/22 『善き書店員』 / 木村俊介
2014/4/15 『人生オークション』 / 原田ひ香
2014/4/8  『疲れすぎて眠れぬ夜のために』 / 内田樹
2014/4/1  『戸村飯店 青春100連発』 / 瀬尾まいこ
2014/3/28 『完全なる証明』 / Masha Gessen
2014/3/22 『渾身』 / 川上健一
2014/3/16 『憂鬱でなければ、仕事じゃない』 / 見城徹、藤田晋
2014/3/12 『恋文の技術』 / 森見登美彦
2014/3/6  『国境の南、太陽の西』 / 村上春樹
2014/2/28 『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』 / 福岡伸一
2014/2/23 『雪国』 / 川端康成
2014/2/17 『ロマンスドール』 / タナダユキ
2014/2/15 『それから』 / 夏目漱石
2014/2/11 『悩む力』 / 姜尚中
2014/2/5  『暗号解読<下>』(1) / Simon Lehna Singh
2014/1/31 『暗号解読<上>』 / Simon Lehna Singh
2014/1/26 『脳には妙なクセがある』 / 池谷裕二
2014/1/19 『何者』 / 朝井リョウ
2014/1/15 『ポースケ』 / 津村記久子
2014/1/13 駄文・2013年と2014年の読書について
2014/1/8  『×と○と罪と』 / RADWIMPS
2013/12/29  2013年ベスト
2013/12/23 『骨を彩る』 / 彩瀬まる
2013/12/18 『愛を振り込む』 / 蛭田亜紗子
2013/12/11 『あなたの前の彼女だって、むかしはヒョードルだのミルコだの言っていた筈だ』 / 菊池成孔
2013/12/4 『円卓』 / 西加奈子
2013/11/26 『暗い夜、星を数えて』 / 彩瀬まる
2013/11/24 『お父さん大好き』 / 山崎ナオコーラ
2013/11/16 『BEST2』 / TOMOVSKY
2013/11/10 『人のセックスを笑うな』 / 山崎ナオコーラ
2013/11/9 『困ってるひと』 / 大野更紗
2013/11/4 『ジ・エクストリーム・スキヤキ』 / 前田司郎
2013/11/3 『こころの処方箋』 / 河合隼雄
2013/10/27 『朗読者』 / Bernhard Schlink
2013/10/24  駄文・フーリエ変換について
2013/10/16 『ノーライフキング』 / いとうせいこう
2013/10/11 『東京百景』 / 又吉直樹
2013/10/7 『社会を変える驚きの数学』 / 合原一幸
2013/10/4 『楽園のカンヴァス』 / 原田マハ
2013/9/29 『ともだちがやってきた。』 / 糸井重里
2013/9/28 『若いぼくらにできること』 / 今井雅之
2013/9/21 『勝間さん、努力で幸せになりますか』 / 勝間和代 × 香山リカ
2013/9/17 『シャッター商店街と線量計』 / 大友良英
2013/9/8  『ハンサラン 愛する人びと』 / 深沢潮
2013/9/7  駄文・読書時間について
2013/8/31 『幻年時代』 / 坂口恭平
2013/8/26 『人間失格』 / 太宰治
2013/8/21 『天国旅行』 / 三浦しをん
2013/8/17 『野心のすすめ』 / 林真理子
2013/8/7  『フェルマーの最終定理』 / Simon Lehna Singh
2013/8/4  『本棚の本』 / Alex Johnson
2013/7/31 『これからお祈りにいきます』 / 津村記久子
2013/7/26 『明日死ぬかもしれない自分、そしてあなたたち』 / 山田詠美
2013/7/20 『殺戮にいたる病』 / 我孫子武丸
2013/7/15 駄文・どんでん返しミステリーについて
2013/7/15 『ツナグ』 / 辻村深月
2013/7/11 『岳物語』 / 椎名誠
2013/7/9  『黄金を抱いて翔べ』 / 高村薫
2013/7/2  『工場』 / 小山田浩子
2013/6/25 駄文・スマートフォンの功罪について
2013/6/22 『ぼくは勉強ができない』 / 山田詠美
2013/6/15 『少女は卒業しない』 / 朝井リョウ
2013/6/12 『死の壁』 / 養老孟司
2013/6/7  『卵の緒』 / 瀬尾まいこ
2013/6/6  『一億総ツッコミ時代』 / 槙田雄司
2013/5/28 『うたかた / サンクチュアリ』 / 吉本ばなな
2013/5/24 『ルック・バック・イン・アンガー』 / 樋口毅宏
2013/5/20 『クラウドクラスターを愛する方法』 / 窪美澄
2013/5/17 『けむたい後輩』 / 柚木麻子
2013/5/13 『あの人は蜘蛛を潰せない』 / 彩瀬まる
2013/5/10 駄文・本と精神について
2013/4/30 『想像ラジオ』 / いとうせいこう
2013/4/22 『あなたの中の異常心理』 / 岡田尊司
2013/4/10 『千年の祈り』 / Yiyun Li
2013/4/5  駄文・文学賞について
2013/3/31 『今夜、すべてのバーで』 / 中島らも
2013/3/22 『何もかも憂鬱な夜に』 / 中村文則
2013/3/13 『生物と無生物のあいだ』 / 福岡伸一
2013/3/10 駄文・紙と電子について
2013/3/2  『ウエストウイング』 / 津村記久子
2013/2/24 『ブッダにならう 苦しまない練習』 / 小池龍之介
2013/2/16 『みずうみ』 / よしもとばなな
2013/2/8  『何歳まで生きますか?』 / 前田隆弘
2013/2/3  『ワーカーズ・ダイジェスト』 / 津村記久子

工事中…

ブクログというサイトで読んだ本のログをつけています。
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べしゃり暮らし&音楽家のカルテ

プライムで『べしゃり暮らし』を観終わった。全8話。リンク

ドラマで漫才とゆうかなり危険な匂いのする挑戦に思えたけど見事やった。物語のいざこざとか割とどうでもよくて、とにかく毎話挟まれる役者さんたちの漫才の緊張感がたまらんかった。裏側とか知らんけど、漫才のシーンに限らず要所要所アドリブっぽい時間が随所に見られて(セリフ被って笑てまうシーンとか)、その辺も森田まさのりさんっぽさが出てて良かった。とにかく、駿河太郎さんと小芝風花さん!!すみません恥ずかしながら全く存じ上げませんでしたが、異常にうまくて見入ってしまいました・・お二人に計4回くらい泣かされました。8話という長すぎない時間でさっと切り上げたのも素晴らしい。

 

あとジュンク堂に何気なく入って何気なく椎名林檎の本買ったら面白かった。

音楽家のカルテ (Switch library)

音楽家のカルテ (Switch library)

  • 作者:椎名林檎
  • 出版社/メーカー: スイッチパブリッシング
  • 発売日: 2014/12/25
  • メディア: 単行本
 

 2020年も東京事変の年だ!と思って買ったけど、2014年に既に出てたってことで無知さを恥じた。雑誌のSWITCHに2007年〜2014年に掲載されたソロおよび東京事変としてのインタビュー集で、『スポーツ』製作の裏側とか『NIPPON』が生んだ炎上についてとか、今思えば気になってたことを椎名林檎ご本人が語ってるのを初めて知った。

面白いのは椎名林檎の自信のなさ。謙遜ももちろんあるやろけど、「自信作です」とかゆう言葉が一切出てこないのは表現者として珍しくないか?『真夜中は純潔』出したあたりの

『もうロックって言わないで!普通なの!最初から言ってるじゃん!地方によくいる音楽好きでたまたま運が良くてレコード作ってもらえた人間ってだけなんだよ!』 

といった心情描写など。インタビュアーも時折不思議がるほどなよなよしてる様はあんま知らんかったので新鮮やった。

 

一方で自分の作品以外の、音楽への姿勢とかの話になると言葉が強くなるのも面白い。

自分にやるべき使命があるのに、他人に憧れて、あの人がかっこいいからああいうのをやりたいなんて思ってやるのは、大人ならもうしちゃいけないなって思う。 

『そんなに個性的だって思われたいのか?』という批判も耳にしましたが、むしろ本当は何も感じてない人が何かを書こうとするとき、普段絶対使わないようなテンプレートをコピペしてお茶を濁すわけでしょう?

そのための便利な元ネタがネット上で拾えなければ一言も口を利けなくなるような人々から、自分なんぞが何と非難されようと結構です。

作品にも現れる芯の太さは、「人に批評されるのは大いに結構やけど自分に厳しい性」を持つ椎名林檎が生んだものなんやなぁと改めて実感。とりあえず『NIPPON』と『静かなる逆襲』は今年のプレイリストに突っ込んどいた。

 

ワーカーズ・ダイジェスト

こないだ『ディス・イズ・ザ・デイ』で久々の津村記久子さん読んで、やっぱいいなと思って帰ってそのまま『ワーカーズ・ダイジェスト』カバンに突っ込んで読み始めたが、

なんというか、10年経ってもこんなにも感動することに感動した。というか初めて読んだ時よりも刺さったかもしれん、ううううううーーーん金字塔!

ワーカーズ・ダイジェスト (集英社文庫)

ワーカーズ・ダイジェスト (集英社文庫)

 

言語化はむずいけど、何をそんなに面白く思えるのかってのを32歳時点での言語能力で書き記しておこう。

 

まずは「時間のせき止め方」。

これは大学時代も思ったけど、ブログやポッドキャストをやる今も未だ強く思う。最初の10ページほどでそれはもうギンギンに詰まってる。

 

寒い冬の朝、頑張ってベッドから起きるシーン。

再びアラームが鳴る。奈加子は、眉を寄せて歯を食いしばって、ゆっくりと、そしてわりにあっさりと起き上がる。そのまま、めくれた掛け布団に顔を伏せて数秒じっとする。背中が冷えてきてようやく、ベッドから降りて電気をつける。 

 

ここで重要なのは、

 

「そしてわりにあっさりと」

 

という補助情報。

これ、めっちゃわかる。寒くて起きるんしんどい、だけのこのシーンに、「そしてわりにあっさりと」というスパイスが加わることで一気にリアリティが増す感じ。あらすじをなぞる上で全く不要な情報やから、無理な人は無理な冗長性かも。

けどただ起きて準備するシーンだけで10ページも言ってしまう時間のせき止め方こそ津村さんの真骨頂やし、これを楽しめるようになると、ただ物語の伏線を回収するべく最短距離で駆け抜けようとする小説が急にダサく見える弊害も孕んでる。昔の津村作品は増して一文が長いように思う。マジで、立ち読みでいいから最初の10ページだけでもゆっくりと読んでほしい。

 

もう1つはやはり『優しい毒づき』

実際に対談やエッセイを読んでも感じたが、津村さんから繰り出されるコテコテの関西弁でとんちの効いたディス、これは小説でも散りばめられていて、読んでいてどうしてもニヤニヤしてしまう。

満員電車で毒づくシーン。

斜め後ろの中年の男が、ひどく嫌な感じの舌打ちをしたので、頼むから次の駅に着くまでに死んでくれと胸の内で毒づきつつ、もしかしたらプレイヤーの音が漏れているかもしれない、と少し音量を下げる。

 

もう、サイコー、、!!

まず前半、「死んでくれ」なんて角度の毒づき、例えばここだけ切り取ってSNSで発信したら一億総ツッコミやろけど、冗長な小説の中で実にナチュラルに「死んでくれ」と描かれると、笑わずにはいられない。

みんなそうやろ、集中してラジオ聴いてたらうるさい子供が通りがかって肝心の内容聴き漏らしたり、フツーに歩いてるだけやのにめっちゃスピード出してる危険車両がすぐ隣を走っていった時、ヒトは「死んでくれ」と思うはず。

ただ後半、自分のせいかと思って音量を下げるところで一気にこの表現が柔らかくなって、あぁさっき俺は「死んでくれ」と思ってしまったが、一方でみんなこういう優しさも持ち合わせてるよな、と読みながらホッとする。

 

基本的に登場人物はダウナーなのに、いつだって少しだけ優しい一面を見せてくれる、そこにいつだってアガる。過度な演出や精緻なロジックを組まずとも、小説はこんなにも残るのだってことを体現してる作品やと思う。マジで一読あれ、です!!32歳になった今もまた津村さんに助けられました。

ディス・イズ・ザ・デイ

2月からグループ員が増えて更に忙しなった。最近過去取った杵柄だけでなんとか動いてる気になってるだけで、実は何も身になってないんちゃうかと危惧してる。マルチタスクでホイホイと仕事を一個一個潰すことに喜びを見出しがちな感じ、これは大きな人生ストリームで見ると井の中の蛙でしかないやろか。しかも技術的な困難とゆうより政治とかカネ・時間の話ばっか。優先度低いやつはガンガン捨てていきたい、所詮自分のためだけに働くんだって気持ちで社会の波に乗りたい。

 

ようやく『ディス・イズ・ザ・デイ』読み切った。超おひさな津村記久子さん、『浮遊霊ブラジル』以来3年以上ぶり。

ディス・イズ・ザ・デイ

ディス・イズ・ザ・デイ

 

家の本棚の一番端っこらへんにある西加奈子さんとの対談を最近時々読んでて、やっぱ津村さんサイコーやなと思ったんで久々手に取った。本作のテーマは一貫してJリーグのサポーターで、各短編にさまざまなチームをさまざまな形で応援する人々が出てくる。一個一個のつながりはほぼないけど、複数編読むことで「いろんな人間模様があっていいじゃない」とゆう、相変わらずツボなメッセージを伝えてくれる感ある。これ多分昔読んだ『ウエストウイング』とかでも感じた記憶あるが、津村さんの真骨頂やと思う。如何せん物語が長いことで飽きそうになるのがデメリットやけど、逆に津村さん楽しめない人生は豊かじゃないっつうある種のバロメータ的な捉え方もできるので、読む行為そのものに既に価値がある。あーー昔の作品読みたなってきたな、『ワーカーズ・ダイジェスト』とか初めて読んだん大学ん時やけど、30半ばになった今こそ読むべきな気がしてきたな。あ、書きながらマジで読みたなってきたな、帰ったらカバンに入れよう。

 

ミニマリ過ぎて家にモニターがないことで、最近テレワークしにくなってる。なんかいいのないかな、と探してたけど、これって結局俺近い将来、でっかいディスプレイ買ってテレビとか見てるんちゃうやろかとハッと思った。時代は廻るてホンマやわ。

 

遠きにありて

体調悪し。今朝起きてダラダラ本とか読んで、ベビーカーで寝かしつけついでカフェ行くかと思い外に出たあたりから若干フラフラ。今週頭から娘→奥さんと順繰りして今ココか、、カフェインパンチ喰らうのは避けるべきかと思いカフェモカにしてみたが高いな。

 

来月の異動でグループがデカくなるらしいが、数年前生理的にキツかった元グループ長が一緒になると知って萎え。ソフト担当やからチームでは一緒に働きたくないと思わず現グループ長にこぼした。仕事だから仕方ないって言い聞かせは去年あたりから捨てて、聞き分け悪い部下でもいいじゃないと自分を鼓舞してきたからこそ言える小言やなと我ながら褒めたい。プライベート会話は避けるとして、技術的な議論は同じグループなら避けにくいが、数年経ってある程度スキルもついてきた自負をもって臨もうと思う。けどどうしても好きになれんかったら小言をこぼす覚悟。

 

友人勧めの西川美和『遠きにありて』を読んだ。Numberの連載を纏めたエッセイ。

遠きにありて

遠きにありて

 

ご本人の人となりはほとんど知らんかったが、やはりエッセイを読むと著者の人格や日常を垣間見れるようで嬉しい。SNSがスターと庶民の距離を縮めたとは言え、Twitterで着飾ったその先の一歩深いとこで作品外の著者に出会えるのはやっぱ本やなと感じた。Number連載ということで基本的に話題はスポーツ一色やけど、『ゆれる』『永い言い訳』などで人間の深みを描いた西川さんならでは、やはりエッセイも「人」にフォーカス当てた切り口で面白かった。例えばパラリンピック知的障害者のインタビューを観て

「よくがんばったんです」というただその一言に、意表を突かれる納得感があった。そうだよな。今まさに力を出し切り結果を掴んだ人に、一体それ以上何があると言うのだろう?

と切ったシーンは痺れた。ファンが多いの承知で言うが、羽生くんが数年前の勝利者インタビューで、汎化された自然言語処理系AIの如く人々への感謝をスラスラ述べるのを聞いて、ゾワっとしたのを覚えてる。いや、すみません、彼はナチュラルボーンであの感じなんやと思いますが、「よくがんばったんです」とストレートに自分を褒めるこの感じが「そうだよな!」とやっぱしっくりきた。

映画監督ならでは、敗北にもやっぱフィーチャーしてる。

人々を幸せにするにはハッピーエンドだけが供給されれば良さそうなものだが、そうでないわけは、そうではない5万通りの中に、より心打つドラマの可能性があるからだ。

西川さんの映画が好きなのは、多作ではないものの「心打つドラマの可能性」を数年間探った結果が毎作世に出てるからだと思う。

コナーマクレガー&MCバトル全書

UFC246のマクレガー vs セラーニを観た、、、なんやねんマクレガー、どんだけスターなん!敗戦から1年以上空けてなぜかウェルター級で復帰して、名勝負製造機のセラーニにとんでもない肩パンチとハイキックかまして40秒でKO勝利て。こんだけ一挙手一投足注目されまくるファイターなんておらんのに、その期待をフッと超えてまたスターとして返り咲くん、そんなん好きになるに決まっとる。年始早々、2020年もまたUFCはマクレガー一色になるなぁと思わせてくれた試合。やはりネトフリのドキュメンタリー観たすぎる、、マジで入ろかな、、

 

漢さん監修と噂のMCバトル全書を読んだ。けどこれホンマに漢さん監修?インタビューは良かったが、ブームにあやかってmcバトル情報を無理やり集めただけの本てゆう印象やった。

漢 a.k.a. GAMI 監修 MCバトル全書

漢 a.k.a. GAMI 監修 MCバトル全書

  • 作者:有田 ハンタ
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/01/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

良かったのは輪入道と裂固のインタビュー。貧乏やHSCといった生きにくい日常からヒップホップに救われた具体的なエピソードがまざまざと描かれてて、あぁフリースタイルダンジョンも、こういった所にももっと焦点当てて欲しいと感じた。奥さん曰く、裁判所で出会う罪を犯した少年たちの多くが「人気ラップ番組」の影響で大麻やってたりするらしく、世の中の印象ってやっぱこうなんやなぁと割とショック受ける。反社会の象徴という側面だけでなく、救いの音楽という面を押し出してほしい。そうなるとただのお涙頂戴になりかねんのかな、けど「人気ラップ番組」なんやったらそこをもっと掘ってもいいと思う。

あと各バトルイベントの過去の戦績とかが一覧化されてるんも良かった。今をときめくAuthorityて当時1回戦で負けてたんやなぁとか、トーナメント表見るだけで情景思い浮かべて勃起できた。

もうちょいバトルそのものにフォーカスしたコーナーがあっても良かったと思う。あと、表紙然り、ページの背景を微妙に濁らせたような「HIPHOPてこうだろ」的な演出然り、ダサすぎてマジで要らん。ホンマに漢さん監修なんかよ、こんなヴィジュアルで新規顧客増えるわけないやん、とオッサン突っ込みしたくなった。