2人目の子、ひたすら飯食って屁こいて寝てを繰り返し生きてる。人間って本来こうなんだよねと訴えかけられてるかのようで深い。
絶賛転売吹き荒れ中の宇佐美りんさんの芥川賞受賞作『推し、燃ゆ』を読んだ。前作の『かか』をはじめに読もうと思ったが何故かKindleが購入不可になってたんでこちらから。自意識を気にせず徒歩0分ですぐ読めちゃう電子書籍ってサイクー!!
『かか』の装丁や他作家のレビューから、めちゃ勝手に彩瀬まるさんの『あの人は蜘蛛を潰せない』や窪美澄さんの『ふがいない僕は空を見た』のようなR-18文学賞受賞作的なイメージを持ってたが、読んでみるともっと若い文章で、あーーちょっとちゃうかもやけど、感覚的には島本理生さんの『ナラタージュ』読んだ時に近い?調べると著者は21歳、一回り下!!ただ、期待度が上がりすぎたか、正直「すげええええ!!!」とはならんかった。
少し発達障害気味な主人公が、推しのアイドルの炎上やグループ解散に翻弄される小説。推しのインスタライブで解散を告白したすぐさまコメント欄が荒れるシーンや、海外から一時帰国中の父親に就職活動のことを聞かれるシーンは、ついこないだまで学生だった著者ならではの切り詰めた文章で刺さるし、実際に若い女性に売れるのも非常にわかる。ただ個人的に生活棒に振るほどの熱を注ぐような対象って、それこそ小学校時代とかならまだしも今はもうとうに失ったオジさんやからか、一文一文でそこまで「すげええええええ!!!!」とはならずに終わってしまった。
ただsessionで宇佐見さん出てて、「うまくいかないということをそのまま描きたい」というようなこと言ってて、それはめちゃ上手いと思ったし伝わった。個人の趣味に合うか否かの違いやな