『玩具とデザイン アトリエ ニキティキとトイメーカーの歴史』 / 上條桂子
内容(「BOOK」データベースより)
良質な玩具を扱い続けるアトリエニキティキが45年にわたり、日本の子どもたちに届けてきたヨーロッパの玩具を美しいビジュアルでご紹介。心に残る17組のトイメーカーの活動と、トイデザインの歴史を一冊にまとめました。また、玩具デザインにまつわる多彩な方々からのエッセイや論考を掲載。玩具デザインの決定版です。
娘が生まれてから興味が出てきた玩具の数々。
私はとにかくレゴブロックが大好きだったことしか覚えていませんが、百貨店やネットで調べるとまぁとにかく面白いものばかり!
先日はジーナ社というメーカーの「Honeycomb」(ハニカム)という玩具に一目ぼれして買ってしまいました。
こういったブロックが7種類あり、様々な組み合わせで見事なバランスを取って形作るというもの。
上記の組み合わせでなぜバランスが取れるかは高校物理の「力のモーメント」(+三角関数)で解けるのですが、これが数が増えると計算は爆発的に難しくなります。
こういったことを小さい子は感覚で、遊びながら覚えていくということに、今更ながら感動して日々組み立てています(私が)。
本作は代表的なメーカー「ネフ」を筆頭に、ヨーロッパの玩具ブランドを数多くそろえるニキティキという販売メーカーから出た玩具とデザインの本。
百貨店で見覚えのあるネフ、キュボロ、ベックといった有名メーカーは何とかわかるものの、それ以外の見たこともない玩具の数々に感動させられっぱなし!
Honeycombもそうですが、発想自体はすごく単純で、故に本家をコピーした劣化版が100均なんかでも何食わぬ顔で売られている世の中ですが、
本書で出てくるネフの言葉にもあったように
「品質の差が歴然」
こう言われてしまうと、たとえその違いは分からなくても、背伸びしてホンモノを使ってみようじゃないかと思ってしまうミーハーです笑。
装丁から中身の写真から全部可愛いので、興味ない人でも是非家に飾ってほしい作品でした。