年明け早々から仕事が忙しいんやけど、色々面倒なことが立て続けに降りかかってきて何か急に全体的にどうでも良くなって、あぁもう怒られてもいいやとか、多少上手くいかんくてもどうでもええわとか、いい意味でのネガティブヴァイブスが生まれてきて逆にいい感じの2022年スタートしてます。
波木銅さん『万事快調〈オール・グリーンズ〉』読了。著者大学4年生、マジかよ!
田舎町で鬱屈した高校生たちが学校の屋上で大麻を育てるという、設定からして興味惹かれざるを得ない小説。序盤から主人公・朴が近所で実名しれぬラッパーとサイファーする描写があってアガる。登場人物の心情、会話の中に埋め込まれるサブカルもごくごく自然にスッと入ってきてリーダビリティHIGHさに驚いて著者を調べてみると、まさかの現役バリバリ就活中大学4年生で二重に驚いた・・
割とフランクに大麻やレイプ、喫煙、貧困や吃音、赤ちゃん返りする親などと言った強めなワードが出てくるんでそこに嫌気さす人もいるかもしれんけど、1個1個のエピソード以上にそれらが集まって生まれるパワー、「今の若者は大丈夫!」みたいな変な圧がとても気持ちよかった。特に最後の最後、物語のラスボスと大麻燃え盛る屋上で武器持って血まみれで女子高生が戦うシーンは、B級映画とか観た時に逆に笑っちゃうような爽快感があって、是非お金をかけずに映像化してほしいなと感じた。