中村暁野さん『家族カレンダー』読了。
インスタで気になってた中村暁野さん、けど写真メインやったら微妙やな〜と思って矢先近所の本屋に平積みされてて、少し立ち読みしたらなんとガッツリ文字で埋め尽くされた5年分の日記になってたんで即購入。2人の子を育てながら仕事や引っ越しに追われ、パートナーとたびたびぶつかりながらもなんとか生きて行ってますてことを日々綴ったもの。
あとがきにある著者の想いが本書をマルマル言い表してて、
目の前にいる、家族となにかを築いてみる。ほんとうに小さなことかもしれないけれど、そこにもし平和が生まれたなら世界の片隅の片隅のごく一部が、それまでよりも、よい世界になった、と言えなくもない、のかもしれない。
「身の回りの小規模な世界にとにかく光が射してれば御の字」的な感覚は10年以上俺もずっと持ち続けてきたから、似た価値観の方の日記に触れることができて嬉しかった。
ただ内容は正直言って、個人的に苦手な「育児トホホ、、笑いあり涙あり!」的な仕上がりとなってて、ちょっとイケてる装丁のイメージとはかけ離れてて若干残念。まあそんなこといいつつ俺がこんな日記書こうと思っても到底達しないレベルであることは間違いないんやけど、似た構成の日記として川内倫子さんの『そんなふう』を一昨年読んだ時と比べると、やっぱり平凡感に留まってる印象やった。