今日は保育園の説明会へ。英語教育に力入れていきますよという理念の説明と、来年から保育料無償化に伴って小規模保育も安くなりますよという説明。このハイテク時代に英語教育ってホンマにやる意味あんのかって未だに疑問を持ってるけど、英語が話せるようになることが大事なんじゃなくて、自国以外の人の価値観を訳を介さずに理解できるようになることが大事な気がするから、やらないよりやるほうが良いとは思う。説明会で出てきた外国人の先生もかなり好印象で、こういった良い大人に見られて娘が育っていくと考えたら嬉しい。ただ、今の保育園に通つづける理由の一番は「家から近いから」なので、熱心に教育理念に聞き入るほかの親御さんとの温度差に若干引いた。
『宇宙創成』読了。やっぱサイモンシン、改めてヤバい。
- 作者: サイモンシン,Simon Singh,青木薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/01/28
- メディア: 文庫
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下巻は1冊を通してひたすら「宇宙の始まりはビッグバンなのか否か」の議論を時系列に解説してるけど、それを紐解く上で原子モデルの話が出てきて、そこがかなり難解でしんどかった。ただそこを越えてからビッグバンが証明されるまでの過程の描き方が素晴らしかった。特に、ジャンスキーという科学者が、ビッグバンの証明とは全く別の目的で妨害電波について調べていたけど、実はそれがビッグバンを証明する最大の発見に繋がったという流れがグッと来た。こういった偶然は「セレンディピティ」と呼ばれるそうやけど、それは誰にでも訪れるものではなく、ジャンスキーのように物事に疑問を持ってこだわり抜いた者だけが得られる運だという著者の考察が素晴らしかった。「なぜ2位じゃダメなんですか」という蓮舫さんのパンチラインを思い出した。
あとがきにある青木薫さんの言葉も刺さった。
「宇宙全体の構造や歴史など知らなくても生きていくのに困らない」というのはよく聞く意見である。だが、困る困らないに関係なく、私たちはこの世界のことを知りたいと思う。
あ、あと忘れかけてたけど先週『ドリーム』を観た。(元のタイトルは「HIDDEN FIGURES」。なんで変な邦訳してん!)
アメリカが宇宙に有人飛行する裏で活躍した黒人女性の実話ベースの映画。「楕円軌道から放物線を描く方程式を解く黒人女性」とかサイコーに萌える設定やったけど、思ってたより映画映画しててそこまでアガらんかった。もっと淡々と数式解いて、淡々と白人男性たちをビビってたじろかせてほしかった。
奥さんと見てて「数学とかの緻密な作業って女性の方が得意やよね」って発言を聞いて、やっぱ娘をリケジョに育てたいという思いが強くなった。そういった意味で保育園の話に戻るけど、「英語教育チョー大事!」一辺倒の最近の幼児教育事情も丸呑み出来ない自分がいるなぁと思った。