Eテレでやってた故・ECDの特集を観た。地上波番組を観たのはいつぶりだろうか、、CMが無いのでのめり込めた。1時間だけやったけど特に前半20分くらいと終盤20分が良かった。前半はさんぴんCAMP時代のECD特集で、今まで観た事なかった映像がいっぱい流れてめっちゃ興奮した。笑ったのはさんぴんCAMPの客席に当時15歳のサイプレス上野が映ったこと。ECDが「ラップはそもそも道から外れるためのものだ」という哲学があるのに、今サイプレス上野がお茶の間向けフリースタイルダンジョンの司会をやってるという構造もいびつで良かった。あと後半はなんと言っても元妻・植本一子さんと娘のえんちゃん・くらしちゃんがガッツリ出演していること。特に娘ちゃん達、手術当日のECDに親指立ててグッと言ったり、納骨の日に緊張しながらもちょっと笑顔だったりで、これまでエッセイの文中でしか知り得なかった2人の動いてる姿が見れてワケもなく泣きそうになった。植本さんもエッセイ通りECDに対してある種ドライで、「アイツ一時退院して帰ってからラップ収録してるんすよ。めっちゃムカついた」てとこが、この唯一無二の夫婦の特殊で可笑しい関係性を表してて嬉しかった。番組の途中はECDのエッセイを読んでる人なら誰でも知ってることを、あたかもディレクターが「本邦初公開」「独占スクープ」的に言ってくるのがちょっと鼻についた。けど総じて個人的に初めて観る映像ばかりで超満足度高かったのは確か。
『最高の人生の作り方』を観たけど、あまりに感じるものが無かったのでレビューを飛ばそう・・
毎週お世話になってる三宮のURBAN PICNICで、加藤雄太さんがクラウドファウンディングで出版した『はじめましてHAZIME-MASHITE』という本を読んだ。(リンク:約400人との出会いを一冊に人の魅力や温かさを伝える | 関西学院 広報室)神戸の街で出会ったローカルピープルに初対面でひたすら声を掛け、話を聞いた内容を纏めまくったという、コンセプトだけでグッと来てしまう本。出演されている方々もホームレスや外国人といった尖がったダイバーシティで、特にアガったのは週末よくマルイの前でラップしてるおじさんが出てきたこと笑。もう10年以上の経歴を持ってるてことに衝撃を受けた。今度見かけたら立ち止まってちゃんと聞いてみようか・・。出てくる風景も9割方知ってる場所ってのも楽しく読めた。こういう本は売れた時点でローカル性を失ってしまうから普及してほしくないというジレンマを抱えてる。けどそこでしか知り得ないローカルを生きる人の話を纏めたという希少価値は是非評価されてほしい。コンバースの靴ばっかり売ってる店の店長が「スリッポンしか履かない」とか言うの、人生の一番大事な要素を言い表してると思う。
そういえば同じくURBAN PICNICでキンコン西野の絵本も初めて読んだ。こちらも残念ながら感じものが無かったのでレビュー無しで・・。