大晦日のRIZINで、川尻達也vs北岡悟が決定した。これまで発表されたカードは大晦日に似合わずガチ路線が多かったので、あぁここで古き良きニッポン格闘技路線出すんやなと失礼ながらナメてかかってたけど、密着番組 【番組】RIZIN CONFESSIONS #27 - YouTube の後半10分でウルウルきてしまった。DREAMと戦極という、PRIDEとRIZINの間でもがいた団体のトップ戦線を走り、どっちも主役になりきれず名脇役として名を馳せた同士が、
那須川天心やRENAといった若い選手が瞬く間にスターになったRIZINの、大晦日の、しかも「午前中のトリ」というこれまた名脇役ならではの舞台で初めてぶつかるってゆうドラマ。何だかんだ大晦日高まってきた。
『愛と法』を観て里親に関心を抱き、継続した知識習得をと思いとりあえず読みやすそうなマンガ電子版購入。
間違って第2巻を買ってもうたけど幸いにも話は分離してて、本作は第1巻で里親となった子を特別養子縁組(戸籍上で実親となること)で迎え入れる話。「マンガで分かる日本の歴史」じゃないけど、こういった制度をマンガでわかりやすく表現することはとても大事なことやと思った。基本的に育児エッセイの体で描かれてて読みやすいけど、グッと来たのは途中の対談とあとがき。対談は著者と、同じく特別養子縁組で息子を迎え入れたシングルファーザーの方のもの。母親視点のものは何個か見たことあるような気がするけど、父親視点のは多分初めて読んだ。「結局のところ血が繋がってない」ってゆう意識は常にあって、一度嫌いになったらもう自分の気持ちを戻せないんちゃうんかということが怖いという言葉はかなり心が痛かった。この言葉を痛いって思うことは、つまり俺にもニッポンの「実親神話」が根付いてもうてるってことなんかな。瀬尾まいこさんの作品とかで散々血の繋がりについて考えるきっかけは与えられてるけど、根付いた意識はやっぱり深い。
ただあとがきの、著者の奥さんが書いた文章に涙が出た。約10年不妊治療で子どもができず、里親の話を初めて聞いた時は「私はこんなに頑張ってるのになんて残酷なことを言うねん」と突っ撥ねてた。それでも里親について調べる中で、里親制度は子どもができない夫婦のためのものでなく、あくまで社会的養護を必要とする子どものためだと知り、お年玉も誕生日プレゼントも知らない子どもに教えてあげられるおばちゃんでもいい、そんな子どもを1人でも増やしたいという思いで里親になって、いざうーちゃん(息子)を受け入れてからは日々可愛さと面白さでどんなに幸せかってことを書いてる。これを読んでて、確かに俺らくらいの世代で子どもの話をする時って、「何歳くらいまでに産む」「何時まで預かれる保育園がいい」「子どもができなくて可愛そう」みたいな「ジブン!ジブン!」みたいな会話しかでけへんくて、そこに子ども視点の要素ってあんま無い。けど著者の奥さんは、如何に自分が子を授かることで幸せになるかじゃなくて、如何に子を幸せにするかってことにシフトしてる。その意識は見習わなと思った。