1年でもっとも過ごしやすい気候、、花粉を除く。
日本と韓国の若手クリエイターの対談を集めた『今、何かを表そうとしている10人の日本と韓国の若手対談』読了。
今、何かを表そうとしている10人の日本と韓国の若手対談 (日韓同時代人の対話シリーズ)
- 作者:リョウ, 朝井,ギヒョン, アン,利規, 岡田,スルギ, キ,ジュンヒョク, キム
- 発売日: 2018/03/31
- メディア: 単行本
西川美和さんと朝井リョウさんに惹かれて買ったがどれも良かった。各対談共通して興味深かったのは、作家や映画だと互いの作品を評する時、訳が挟んである前提で話されていたこと。そこには「原文で意味を理解したい」という悔しい気持ちも出ているようで、普段洋書読むときに俺も思ってることやったんでちょっと嬉しかった。反対に建築物やアートデザインを評する場合には特に言語の障壁に触れてなくて、一概に表現物といってもそれぞれちゃうんやなぁと興味深かった。
『正欲』読んで朝井さんに改めてハマり中だったこともあり、朝井さんの価値観にも納得。
共感できない本に出会うと、自分の輪郭が少し変わった気がして嬉しいんです。自分の知らない考え、まだたどり着いていない何かがある気がして、もっと読んだり、知りたくなったりしますから。共感できないと思ってそこで本を読むのをやめてしまうと、自分の形が一切変わらないまま年齢を重ねてしまうんじゃないかと思っています。
理解し難い本を読んでるときってなかなか苦しい時間やと思うんやけど、自分の形が変わってるんだと自覚するってのはすごい、、今なかなか苦しいエッセイを読んでるが、いい苦しみやと言い聞かせて頑張ろうと思えた。