フェミニズムを学ぶ上で避けては通らない田嶋陽子さんを徹底特集した『エトセトラ VOL.2』読了。
もともと『IN/SECTS vol.13』で柚木麻子さんが本書について語ってて気になってたが、近くの本屋で偶然見つけてジャンピング購入。我らが山内マリコさんとの2人編集てことでワクワクしてたが期待以上の本でした。本書では作家や一般人から広く「私と田嶋陽子」的なテーマで、田嶋陽子をかつて勘違いしてて、けどようやく時代が田嶋陽子に追いついて只々脱帽している、というエピソードが語られている。一言で言うと、もうそれだけ。ただ冒頭山内マリコさんが語る「田嶋陽子さんの誤解をこの手で解きたい」という思いは正に達せられた見事な本に思う。事実俺もかつて嫌厭してた『TVタックル』をなんらかの方法で見たいと思ってるし、田嶋さん著『フィルムの中の女 ヒロインはなぜ殺されるのか』と『愛という名の支配』は是非近々読まねばと思ってる。
そういった多くの方々の思いが集められた本書やけど、やぱ見どころはど真ん中に据えられた田嶋陽子×山内マリコ×柚木麻子の対談。音声でなく文字なんで実際の温度感とは違うやろけど、久々に聞く(読む)田嶋さんの言葉は思ってたより丸くてめちゃ分かりやすくて、ここでもやっぱ俺はメディアに作られた田嶋像に縛られてたんやな、、と愕然とした。自分の中に脈々とビルドされたこんなアンコンシャスバイアスを少しでもスクラップすべく田嶋陽子の本を次は読もう。