『エトセトラ VOL.1』読了。
vol.1は田房永子さん編集「コンビニからエロ本がなくなる日」特集。近所の本屋1003でvol1だけ売り切れが続いてて、何度もAmazonでポチりそうになっては「なんかこれは、、本屋で買うべきやろ!」という謎の拘りで留まり、先週遂に1003に在庫あるんを見つけてジャンピング購入した(店長さんに「間に合ってよかったですね」と労われ赤面)。
ちょうど2年前にほぼ全てのコンビニからエロ本が消えたことをきっかけに纏められた本書。個人的には当時娘が2歳で、物心つくずっと前のニュースやったからあんま意識なかったけど、本書読むと「あぁ、この時期に取り組まれてて良かった、」と、このムーブメントが無かった数年後の世界線にいる娘を想像して勝手に憂いてた。
決してフェミ一辺倒でなく、なぜコンビニだけ矢面に立たされたんか反対派の意見も玉石混合で、さまざま揺れ動きながら「自分の感覚は誰に近いか?」と考えさせられたのが良かった。読み終えて心のうちを整理すると、やぱ俺は反対派で、理由は性被害を連想させるレイプや痴漢といった装丁とワードが男女問わず思春期の子どもの目に入ってまうという点から。もちろんテレビもネットもエロで溢れてて(ネット記事や広告の煽りはホンマどうにかしてほしいねんけど)、なぜコンビニの本棚だけ取り沙汰されなあかんねん!てアンチテーゼが、実際コンビニエロ本業界に従事してる方とかから出るのはなんら自然なことやねんけど、
それ言い出すと結局デッドロック状態で何も循環しない世の中が残るだけであって、逆にここまでパブリックなコンビニが先手を打ったことが長い目で見て変革となるというのが、動的平衡の観点ですごく健全な世界やと思う。
瀧波ユカリさんの
「すみませんそこのご意見番おじさま、「一理ある」と一言添えて引用RTする前に「屁理屈がどうかチェック」を各々行ってください頼む。そのためには屁理屈がそれなりに意図的に作られたものであることを認識してほしいです頼む。」
という一文はユーモラスながら刺さるフレーズ。意見言う前に、まずそれが屁理屈か否か常にジャッジする姿勢、大事!