レビューサボり。11月も淡々と本は読んだが、終わってから文字に起こそうという気にならず。。今日は東京旅行中だが下の子が嘔吐で体調不良でホテル休憩中、久々に筆(指)を取ろうという気になり、手元のメモを残ってるモノのみレビュー。今月は本のマルシェで手に入れた本たち中心でした。
『金正日の誕生日』 / オーレリアン・デュクードレ
本のマルシェで初めて知った、書肆喫茶moriさんで買ったフランスのバンドデシネ。北朝鮮から脱北しようとする少年とその家族を描いた漫画。タイトルと装丁でキョーレツそうな印象やったが想像以上やったし、漫画という表現技法について改めて考えさせられたとても良い本やった。
まず今更やけど、自分が知ってるアジア近隣諸国のことって、実際に足を運んだ韓国や中国内の観光地周辺について、或いはネットに溢れる偏った情報しか知らず、
その間にある北朝鮮のことをほぼ何も知らなかったのだということを思い知らされた。
例えば少年家族がブローカーの協力を経て中国への移動を試みるも、失敗し強制収容所に送り返されるシーン。「耀徳強制収容所」での日常についてかなりソフトに表現されているものの、あとがきを読んで実在の施設であることや、実際には漫画よりも遥かに残酷な状態であることを知り、この近距離でなぜこうも世界が異なるのかと驚愕。
このあたりで「漫画はすごい」とキョーレツに感じた。『アウシュビッツの図書係』『夜と霧』といった戦中モノも似た題材を扱った作品やったが、読み進めるのがとにかく辛かった。
もちろんこの本も、辛かった。むしろこの可愛くて下手ウマな絵が、逆に辛さを助長してるんちゃうかと感じる場面もあった(頁を重ねるごとに色を失ってく技法とか)。
けれどやっぱり、読みやすい。知らなければいけないこと、を伝える術として、漫画は本当に唯一無二と感じた。
『もしもし、アッコちゃん?』 / 東村アキコ
東村アキコさん自伝。漫画やpodcastの方がよりユーモアは伝わる気がするが、文章も面白かった。
一次関数の数式をグラフの傾きの雰囲気だけで当てる
三角形の角度を算出する問題では、三角の図の角のとんがりの幅を目でよく見て見た感じで角度を当てていく
『ホステルの本』 / MAYU SUGIMOTO
ホステルの本 - MAYU SUGIMOTO shop - BOOTH
『文集バイト』 / (オムニバス)
『列』 / 中村文則