今日マチ子さん『Distance』、悶える程良かった。
気になってて欲しいなぁと長らく思っていたら近所の本屋にまさかのサイン本置いてあって脊髄反射で購入。悶える程良かった。画集読んだときって基本的にあぁいいなぁ、上手いなぁと即時的に感動したり心が晴れたりするような体験が多い気がするけど、本作は1回目の緊急事態宣言から約1年分のコロナ禍の日々を著者が1枚1〜2時間で描いたもので、決して自分とは遠い世界で起こってたことじゃなく身近な情景があってめちゃめちゃ考えさせられた。てかいろいろ思いだした。
1回目の宣言明け少し前、スタバがテイクアウト限定で再開したことを描いたページ、コップに「Welcome back!」と書いてある絵を見て何か涙出そうになった。てか、俺もちょうどあの頃スタバでラテテイクアウトして娘と近くの公園で飲んで、あぁこのまま少しずつ世界がまた廻り始めますようにと願った5月を正に味わってたから、なんかいろいろ思い出されて参った。
そんなページが多々ある。閉店したタルト屋さんの星の電飾だけが灯ってたり、街の明かりが暗い中バス停の電灯で本を読んでる学生だったり、公園の遊具に使用禁止の黄テープがグルグル巻かれてたり、
何よりもまず、出てくる人々が全員マスクをしているという、少し前までは全く非現実だった日常が描かれてる画集って時点で、もうこれは家に置いておくしかありませぬ。と思った。しおりも全てマチ子さん画で素晴らしい。今年読むべき1冊としてリビングにめんちりました。