こないだRIZIN27を観て、あんまついていけてない自分にネガモードやったが、昨日発表されたバンタム級トーナメントは久々にアガった。なんつったって井上石渡っつう極上カード!復帰戦で若手最強を迎える石渡、こないだダイレクトリマッチ受けて完全勝利した堀口を彷彿とさせる積極性で震える。あと、今なお勝ちを期待させてくれる今成の復活もアツい。コロナにおける鎖国時代でも、軽量級男子はまだまだこんなにも出来るんだって榊原さんにホッペタ叩かれる感覚やった。5月!
辻村深月さん『朝が来る』読了。辻村さんとかいつぶりよ、、久々のドストレート国内小説やったが素晴らしかった。
特別養子縁組の話。不妊でこどもを養子縁組で迎える夫婦と、学生時代の望まない妊娠でこどもを養子縁組に出した女性の2視点から語られる小説。映画化もされてて観たかったが小説が良かったので初めに読んでよかった。
中盤の、望まない妊娠から人生が狂ったヒカリの章が、苦しいが感じるものも多かった。作中でてくる、人里離れた場所でそっと子どもを産むための集団施設、知らなかったが奥さんが前からクラウドファンディングで寄付してる「いのちのドア」が正に昨年末マンションを建てたらしく、おそらく取材されてたのかもしれない。ヒカリは妊娠後、家族関係も全て失い、友人からも裏切られ、最後は犯罪に走るという運命を追うが、まさに上間陽子さんの作品などに出てくる女性が似たような境遇で、本作から辻村さんが「いのちのドア」のような団体の必要性を訴えてるのが伝わってくる。
てか辻村さんて今こんな作風なんか、、『スロウハイツの神様』『こおりのくじら』あたりで完全に止まってる、失礼。。
前半のサスペンス調も上手く、終わりは一応光差すし、タイトルのダブルミーニングも面白い。社会性も込めつつ根底はエンタメにあるような作品で、今の他の辻村作品をもっと知りたくなった。