『おかあさんの扉』 / 伊藤理佐
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伊藤理佐、40歳で母になる! 産休明け第1弾は、日々成長する我が子の姿をライブ感覚で描く失笑、苦笑、爆笑の三重笑4コマ144連発。 雑誌『オレンジページ』の人気連載が一冊になりました。 オットの人・吉田戦車さんの書きおろしコラム「おとうさんの扉」5本つき。
重たい洋書を立て続けに読んでいたので、心を軽くするために育児漫画を。
吉田戦車さんの奥様であり同じく漫画家、伊藤理佐さんが子供を産んでから約2年間の育児奮闘記を4コマで描いた作品です。
伊藤理佐さん、名前しか知らず読んだのは初めてでしたが、絵もユーモアもすごく素敵でした。
『ママはテンパリスト - bookworm's digest』ほどの衝撃(笑撃)はなかったものの、子どもが産まれ育っていく過程で感じる感動と、漫画家ならではのブラックな切り口が共存していました。
とにかく笑ったのは中盤に畳み掛けられた「たこ焼きマンヴォ」事件、、笑
母親が「たこ焼きー」と言うと、赤ちゃんが「マンヴォ!」と応答してくれるという可愛らしいエピソードですが、時に赤ちゃんに裏切られたり、「たこ焼き」無くとも初めて「マンヴォ!」と言ったり、など、いろんなバリエーションを全て4コマに構成しているのが素晴らしい!
赤ちゃんの行動って本当に想像の斜め上なので、理解不能な行動を取っているのを見たときの「あぁ!この理解不能な可笑しさを誰かと共有したい!」と言った気持ちをしょっちゅう味わうのですが、こうやって漫画家が進んで描いてくれると、「分かるわ〜!」と共感できてニマニマしてしまいます。
ただ他の方のレビューを読む限り、伊藤理佐しん、出産前の作品はもっと鋭い切り口らしく、「らしくない」「やはり出産は人を丸くする」など辛辣なレビューが並んでいました。
私は初著者だったので楽しく読めましたが、伊藤理佐さんを知るには他の作品も読んでみる必要がありそうです。