ようやく住んでる地域も自分の年齢のワクチン接種予約が解放され、本日大規模接種会場で1回目打ち終えた。噂では聞いてたけどスタッフの方々、まるで学園祭の学生の如く活き活きテキパキ仕事されてて感動した。悪い暗いニュースばかりで塞ぎがちな世の中にドロップキックかましましょう的バイブスを感じた(言い過ぎ)。と言いながら帰りの電車で武田砂鉄読んでまたネガ方向に思い馳せた。副作用マシでありますよーに!
『ぜんぶ運命だったんかい』読了。
『ぜんぶ運命だったんかい』は「検察庁法改正案に抗議します」のタグでTwitterトレンド大賞2位を受賞された笛美さん ( https://twitter.com/fuemiad?s=21 ) の初の著書。リツでたまに見かけてたけど毒々しいアイコンで勝手に敬遠してたが、本書は自伝的エッセイ。ご本人が大手広告業界のバリキャリで、もともとはフェの字も知らぬ、男社会に負けじと奮闘する女性だったことを知りビックリした(Twitterしか知らんかってんから当然っちゃ当然やけど)。そんな彼女が働く中で徐々に違和感を覚え始め、仕事の都合でF国(多分フィンランド)に行って、なにもかも異なる世界、そしてフェミニズムを知って人生全てが変わってく様が描かれてる。
疑問を持ったら行動してほしいと訴えかける後半あたりが著者のもっとも伝えたいことやろけど、個人的には中盤にかけての、じわじわ「この国どうやらおかしいぞ」と感じ始めるあたりがヒリヒリした。フェミニズムの本はたくさん読んできたけど、こうやってフェミ化する様を時系列で丁寧に追ってくのは本でも映画でも観たことなかったから興味深かった。
キャリアの一市民が、著名人にリツされまくって、対等にオンライン意見交換したりして、最終的に閣議決定を揺るがすまでに為ったことに刺激を受ける人は多いと思う。なにか世に疑問に思うことがある人は読むといいし、今そういう転換期で笛美さんのような先駆者が多くいることで行動も起こしやすい。