『モヤ対談』 / 花田菜々子
岸正彦、植本一子、荒井裕樹、ヨシタケシンスケ、宇多丸、ブレイディみかこ、窪美澄、山崎ナオコーラ等等、、、といった、個人的には超えぐいメンバーの対談集。「えっ次はこの人!?」という、章をまたぐたびに別の著名な方が語り出すので、全く飽きずに読み切りました。
テーマは玉石混合で、育児や恋愛、政治やジェンダーと多岐にわたる。花田さんが各人の著書を読み、それについて語るという構成。まず、どの対談がよかったとかいう議論の前に、聞き手である花田さんがめちゃオモロかった。
「ざっくり言うと」とか言う人がいて、それを言われるたびに「ざっくりしないでください」って思うんですよね。何か、きれいにまとめられるとムカつくというのが自分の中にあって。
酒場などの「本音トーク」に思えるものって、本音っぽいという様式美をなぞっているだけで、むしろ本音から遠いこともありますよね。
基本的には社会のせいであるものを、ちゃんと社会のせいにしていくことが大事だと思っています。自分の問題だ、と考えるのと、自分の外にある問題なのだ、と考えるのでは、やはり外から始める必要があります。